初開催!釣りの甲子園 超ド級で日大二高BがV
バリバスカップ2019スポニチ U-18選手権 東京湾LTマアジ釣り大会
バリバスカップ2019スポニチ「U―18選手権 東京湾LT(ライトタックル)マアジ釣り大会」が23日、東京湾一帯を舞台に行われた。参加した中高生16チーム81人が、5隻に分乗して腕を競い合った。その結果、深川・吉野屋2号船に乗船した日大二高Bチームがマアジ5匹の総重量1.7キロで初代王者に輝いた。
授業より真剣?!
2011年からスタートした「バリバスカップ」史上初となる中高生のための“フィッシング甲子園”。16校の釣り部員を中心とした81人が深川・吉野屋、南六郷・ミナミ、川崎・中山丸の5隻に分乗し、それぞれのポイントを目指した。
船釣り初挑戦の参加者がほとんど。慣れない仕掛けや暴れる魚たちに悪戦苦闘していたが、40分もすると立派な釣り師に大変身。同乗した顧問も「授業中よりも真剣な表情だ」と感心していた。
多くの船が羽田~川崎沖を狙う中、優勝校を出した吉野屋2号船は1隻だけ離れ富津沖(水深8メートル)へ。佐久間誠船長が「大物の秘密ポイント」との采配はズバリ。30~35センチが次々と取り込まれ、そのたびに歓声が上がった。ひときわ大きな一匹をゲットしたのが、日大二高Bの田嶌絵恋さん(16=高2)。検量袋からはみ出す40センチ級は540グラムで、大物賞も獲得した。マアジは小型しか釣ったことがなく「体験したことがない引きでした。取り込んだ後、これマアジですよねと聞いてしまいました」と苦笑い。Bチームは中学生1人を含む女子3人、男子2人編成で、船釣り未経験者は1人だけ。全員が良型を釣り上げており“経験値”が奏功した格好だ。顧問の戸谷篤教諭(49)は「こういう大会はこれまでなく楽しかった。顧問同士も仲良くなりました」と目を細めた。子供も大人も夏の貴重な思い出となったようだ。
◆出場校 大島海洋国際、城北埼玉、関大北陽、日大二、北豊島工、蔵前工、足立工、東京実、立花学園、横浜商大高、自由ケ丘学園、町田、立教池袋、桐朋、明星、神奈川商工。 =順不同
◆大会成績(マアジ5匹の総重量、単位キロ)
▼総合賞 (1)日大二B(対木貴哉、玉木大裕、西村琴梨、黒川愛佳、田嶌絵恋)1.7(2)大島海洋国際B(又坂翔太、沖山一哉、柴田広大、三谷唯斗)1.42(3)北豊島工(岡田大河、佐藤誠太郎、斎藤悠人、荒木正明)1.28(4)足立工・蔵前工連合(桜井遥人、清水裕太、木村奎太、和田拓巳)1.26(5)横浜商大高・自由ケ丘学園・町田連合(岩田航、中条友貴、高橋進之介、平井拓海、檜山暖、山崎航志)0.90
▼大物賞 田嶌絵恋(日大二B)0.54
▼女性賞 西村琴梨(日大二B)0.36
▼他魚賞 和田拓巳(足立工)サバ0.68 =敬称略=
“フィッシング甲子園”ギャラリー
初船釣り70%船酔い続出
APCの目
乗合船での釣りは初めての参加者が70%強。ベタナギの海で“初船酔い”に苦しむ生徒の姿も。しかし、マアジはビギナーにもやさしい魚で、開始早々から入れパク状態。コツをつかみ一拍置いて待つと一荷もたびたび。30センチ級も顔を出すが、全般的には20センチ級が主流だった。クーラーボックスや氷、雨具の準備を怠った参加者も多かったが、次回からは準備してくれるはず。釣りはストレス解消の特効薬。長いお友達になることを願いたい。
▽主催 スポーツニッポン新聞社 東日本釣宿連合会
▽特別協賛 モーリス
▽協賛 大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、シマノ、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハヤブサ、マルキユー、ルミカ