鈴木大地長官「きれいなスポーツ界にしていく」
鈴木大地 スポーツ庁長官
シンポジウムに続いて行われた懇親会ではスポーツ庁の鈴木大地長官(51)があいさつし、乾杯の音頭を取った。
冒頭でスポーツ界の不祥事が続いた昨年を「私の心も乱れました」と自虐的に振り返ると、今後の対策について言及。「ガバナンスコードを作り各競技団体に順守してもらおうと、境田先生をはじめ大山さんにもメンバーになってもらい部会を作り進めてもらっている」と説明した。
現状を悲観的に捉えているだけではない。「不祥事は昨年突然湧いてきたわけではなく、前からあった。昨年それが目立って、いい方向に是正していこうと皆さんが声を挙げ始めたと解釈している」と語った。続けて「この機会、20年(東京五輪・パラリンピック)を迎える前に、きれいなスポーツ界にしていきたい」と強い決意をのぞかせた。
理想のスポーツ界の在り方としては「ガバナンス、インテグリティ(高潔さ、真摯さ)に関しては私の水泳の表現でいう〝プール〟ではいけない。さらさら流れる清流のようじゃなきゃ、よどんではいけない。意味はお考えいただきたい」と強調した。最後には「今年、来年、そしてずっとスポーツ界は一緒になって盛り上がっていきたい。スポーツに関わる皆さんとはチーム。いい方向に行くようにしていきましょう」と呼びかけた。