11月9、10日東京・武蔵野の森「全世界空手道選手権」日本代表で出場

大阪神戸湾支部所属

この逸材を見逃すな!後迫龍輝(うしろさこ・りゅうき)は18歳ながら日の丸を背負う空手の超有望選手。来月9、10日に東京・武蔵野の森で行われる「全世界空手道選手権」に日本代表として出場する。所属する全世界空手道連盟新極真会の大阪神戸湾岸支部を訪れ、心境を聞いた。

18歳ながら世界一へ気合十分の後迫龍輝

鋭い突きと豪快な回転蹴りを繰り出した。

フルコンタクト空手界で今、一番勢いに乗る18歳の後迫。大阪・貝塚にある貝塚本部道場で稽古に打ち込む表情は気迫に満ちていた。

「一撃必殺で相手を倒すという格闘技ならではの魅力があります。試合を見て、凄いなと興味を持っていただけたらうれしいです」

5歳で大阪・高石道場に通い始めてから新極真会一筋。「カラテドリームフェスティバル国際大会」で10連覇などの実績を引っさげ、高校3年となった今春には一般の大会でも躍進。5月の「JFKO全日本大会」(エディオンアリーナ大阪)の中量級で各上選手を次々と撃破し初優勝。17歳でのVは最年少タイ記録だった。

この快挙によって「全世界空手道選手権」へ向けた日本代表の鹿児島合宿に参加。歴戦の強豪にもまれ「先輩方は経験があり、試合運びもうまいです」と大きな刺激を受けた。その後は大阪に戻り、得意の下突きや回転蹴りを磨いてきた。「ロシアやリトアニアの選手は強いですし、日本選手同士で戦うこともあります」と気合を入れた。 普段は高校に通う18歳。「やっぱりスポーツ選手の映像をYouTubeなどで見ることが多いです」と言う通り、現在開催中のラグビーW杯日本大会やバレーボール、野球、サッカーの試合を観戦している。特に「サッカー日本代表の久保建英選手は同じ学年。世界で戦っている姿に刺激を受けます」という。そして「野球ではイチローさんが好きです」と元メジャーリーガーの名前を挙げた。

そんな逸材を周囲も評価する。大阪神戸湾岸支部の高橋誠師範(支部長)は「後迫は本当に空手が好き。目標に向けて継続して稽古できることが強みです」と称えた。

令和の時代に現れたニューヒーローにとって「全世界空手道選手権」は絶好のアピールの場となる。「いい試合をするとか、ベスト4を目指すのではダメ。優勝するという気持ちを持つことが大切です」。世界を相手に自らの拳で強さを証明する。

後迫 龍輝(うしろさこ・りゅうき)2001年(平13)10月4日生まれ、大阪府出身。大体大浪商3年。将来の夢は教員、道場経営。1㍍70、70㌔。血液型A。

全世界空手道選手権告知

11月9日(初日)、10日(決勝日)。会場は武蔵野の森総合スポーツプラザ。入場券は各種プレイガイドほかで発売中。詳細は公式サイト参照。