4000人が乱舞!日本三大流し踊り「黒石よされ」をメジャーに!!

青森県ほぼ中央部に位置し、旧黒石藩の城下町として栄えた黒石市には、一度会ったらまた会いに来たくなる〝名物案内人〟のガイドがいる。野呂淳一さん(48)、小野せつ子さん(70)が黒石市の魅力について語った。

黒石観光協会に勤務する野呂さんは、イベントの企画運営などに携わる。黒石市は津軽じょんから節の発祥の地と言われ、津軽三味線、津軽民謡手踊りなどの伝統芸能の向上発展、後継者育成にも尽力している。さまざまなイベントが行われる中、「メジャーにしたい」と力を注いでいるのが、日本三大流し踊りの一つで8月に開催される「黒石よされ」だ。4000人もの踊り子が乱舞する壮大な祭りは昨年、新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今年は開催予定。「踊って楽しい祭り。ストレス発散に来ていただきたい」と期待を込める。

バスガイドだった小野さんは「こみせ観光ボランティアガイドの会」の一員で「こみせ通り」を中心に案内している。こみせ通りは江戸時代前期から続く木造のアーケード状の通路で、重要文化財の「高橋家住宅」など歴史的建造物が並ぶ風情あふれるスポット。至る所に八甲田山系の伏流水が湧き出ており「水めぐり」も楽しめる。ガイド歴20年を迎えた小野さんは「たくさんのパワーをもらっているので楽しい」と観光客とのふれあいに生きがいを感じている。

黒石温泉郷には全国的に知られる青荷温泉があり、B級グルメの黒石やきそば、特産品のりんごなど「食」も充実している。「コロナもいずれは終息する。その時に備えて意思統一してやっていきたい」と野呂さん。観光客に満足してもらえるように、研修を通して受け入れ準備に努めている。

歴史的建造物が並び風情あふれる「こみせ通り」