昭和女子大学 「被爆者の足跡」特別展開催中!

昭和女子大は来月27日まで、光葉博物館(7号館1階)で
秋の特別展「被爆者の足跡―被団協関連文書の歴史的研究から―」を開催中だ。

  10年間にわたり学生たちが続けてきた原水爆被害者団体協議会(被団協)文書の保存、研究活動の集大成として被爆者運動の歩みを明らかにする。

  入場無料で一般公開。午前10時~午後5時。11月14日を除く日・祝休館。

  被団協の文書は、1950年代以来の機関紙やチラシなどが未整理のまま事務所に山積みになっていた。2012年度から人間文化学部歴史文化学科・松田忍准教授の指導のもと、のべ100人以上の学生が6700点以上の資料の保存・目録作成を行ってきた。

  2018年度に4年計画で「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト―被団協関連文書―」に着手。整理した資料を基に被爆者運動を客観的に捉え、歴史として位置づけてきた。被爆者運動の歩みに関する著述は、日本被団協が09年に刊行した「日本被団協50年史」が唯一の拠り所だった。

  自分たちが整理して発掘した新出史料を読み解き、被爆者運動の展開を歴史に位置づけた。プロジェクト最終年度となる今年度、今回の展示で研究成果を報告する。

  展示は3部で構成。第Ⅰ部「戦後を生きる被爆者の歴史」で、被爆者運動が社会情勢と密接に関わりながら発展してきた歴史をたどる。第Ⅱ部「調査で明らかになる被爆者の姿」では、原爆と被爆者の実相を明らかにしてきた被爆者調査に焦点を当てる。第Ⅲ部「あの日を背負って生きること」では、被爆者一人一人に注目し「からだ」「くらし」「こころ」に及ぶ苛酷な原爆被害に打ちのめされながらも、被爆者たちがノーモア・ヒバクシャの思いを訴え続ける理由について考える。

昭和女子大学光葉博物館ホームページ