マリオット×楽天トラベル 会員連携プログラムを発表

復活目指す旅行業界の起爆剤に!

 「マリオット」と「楽天」による会員プログラムのパートナーシップに関する発表会がこのほど、都内で行われた。マリオット・インターナショナルと、楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」が国内初となる戦略的なパートナーシップを開始。進むワクチン接種と「リベンジ消費」で復活を目指す旅行業界において、世界最大ホテルチェーンと国内最大級旅行予約サービスのタッグは大きな話題を呼んでいる。

 年末年始のキーワードは「ラグジュアリー」だ。

 楽天との戦略的パートナーシップを開始したマリオット・インターナショナルのアジア太平洋地区(中国を除く)プレジデント、ラジーヴ・メノン氏はオミクロン株感染者数の増加について懸念を示しつつ「各国が入国制限を緩和しワクチン接種が進む中、20年よりも状況は改善している」と話した。

 その言葉通り、マリオット・インターナショナルの客室稼働率は改善し21年第3四半期はグローバルで58%まで回復。国内のホテルについても11月~12月は堅調に推移しており「ラグジュアリーリゾートは19年を上回るケースもある」と明かした。そして「ラグジュアリーなホテルを訪れるリベンジ消費は盛り上がっている。楽天グループとの連携はマイルストーン。幅広い顧客に利用してもらいたい」と呼びかけた。

 ユーザーにとっての注目は会員になることによるメリットだろう。「楽天トラベル」のダイヤモンド、プラチナ、ゴールド、シルバーの各会員が対象で、新たにマリオットの会員組織「マリオットボンヴォイ」の会員になると初回に限り予約料金を最大35%、館内の飲食料金を20%割り引く。ウェルカムアメニティーやレイトチェックアウトの特典もあるほか、120人に当たる無料宿泊券プレゼントキャンペーンも来年2月末まで実施する。

 すでに「楽天トラベル」に登録している人は簡単に「マリオットボンヴォイ」会員になれるように工夫されており、コロナが沈静化すれば双方の会員増が期待できそうだ。

 「楽天とのコラボは旅行業界の回復促進に役立つだろう。まさにベストなパートナーシップだ」とメノン氏。その言葉はどこまでも力強かった。