将来有望な東京支部の若手が職業「ボートレーサー」の魅力を語る

日本モーターボート競走会は公営競技「ボートレース」の第130期選手募集を行っている。ボートレースは未経験からでも目指せるプロアスリート。現在、1578人(内、女子221人)のボートレーサーが活躍していて、平均年収は約1600万円、平均引退年齢は50歳、平均勤続年数は28年とプロスポーツの中では高収入で長く働ける職業だ。将来を有望視されている東京支部の佐藤隆太郎(26)と大塚康雅(26)にボートレーサーという職業の魅力を聞いた。

佐藤隆太郎「自分次第でどんどん上へいける」

佐藤隆太郎「とにかく強くなりたい」

目に見えて結果出る

――なぜボートレーサーを目指したのか。

佐藤 高校まではプロ野球選手を目指してたんです。山梨学院大付でポジションは二塁。でも、それを諦めて進路を決めるときに、ボートレーサーもいいなと思って。叔母さんが選手で(故・飯倉郁子さん)、小学生のときから祖父にレース場に連れて行ってもらってたので、ボートレースは元々知っていました。養成所には2回目の受験で合格しました。

――養成所時代の思い出は。

養成所ではひたすら落水してました。回数は覚えてないけど、同期の中で断トツ。落水するとボートに乗せてもらえないので、ずっと外を走らされて。自分ではいけそうと思ってターンしていたんですけどね。

――ボートレーサーの職業の魅力は。

上に昇っていけるところ。良くも悪くも目に見えて結果に出る。自分次第でどんどん上を目指していける。レースの緊張感も好きです。

――どんな人が向いているか。

好奇心がある人。プロペラ調整やターンにしても、もう少しこうやったら良くなるかな?とか、こう叩いたらどうなるんだろう?って、そういう気持ちがある人の方がいいと思う。

――ボートレーサーとしての目標は。

どのタイトルを獲りたいとか定めているわけじゃないけど、とにかく強くなりたい。強くなれば自ずとそういう舞台も見えてくると思う。

大塚康雅「体格が小さくてもプロでやれる」

大塚康雅「記念レースを獲るのが夢」

努力の分だけ数字に

――ボートレーサーの職業の魅力は。

大塚 プロスポーツ選手として体格が小さくてもやれることです。(身長1㍍65の)自分はそれで目指しました。努力した分だけ結果が数字に表れるし、賞金がもらえます。ファンの方にも喜んでいただけるので、ボートレーサーになってよかったです。

――努力とは。

日々レースを見ることやオフの日にプロペラを研究することです。自分は体幹トレーニングをやっていますが、一つ一つ考えて行動すると結果につながってきます。ボートに乗る前にやることの方が大事だと思っています。

――ボートレースとの出合いは。

父がプロ野球巨人のトレーナーを務めています。小さい頃から間近でプロ野球選手を見てきたので、どうしてもプロスポーツ選手になりたいと思っていました。それで父がボートレーサーという職業を教えてくれたんです。プロ野球界にもボート好きの方は多いので。レース場に連れて行ってもらって、小学生の時に多摩川でペアボートに乗って志すようになりました。

――ボートレーサー養成所での生活は。

入所して1カ月は教練など覚えることが多くて大変でした。まだボートに乗れないですしね。でも、人間としても成長できたし、1年間を共に過ごした同期との絆は凄く深いです。

――今後の目標は。

記念レースを獲ることが夢なので、まずはA1を目指して走っていきます。

 

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<8月21日付 スポニチ本紙掲載記事>

◆第130期ボートレーサー募集要項◆

年齢…15歳以上30歳未満

身長…1㍍75㌢以下

体重…男子49㌔以上、57㌔以下。女子44㌔以上、52㌔以下

応募期間

一般試験>9月11日(金)まで。一般試験志願者中、優秀なスポーツ実績を持つ者を対象とした「スポーツ推薦試験」も導入している

特別試験>8月31日(月)まで。世界レベル・国内トップクラスの活躍実績を持つアスリート経験者が対象

試験日程

第1次試験>11月15日(日)学力試験、体力試験 ※スポーツ推薦試験は第1次試験が人物試験(面接)

第2次試験>12月7日(月)~9日(水)適正試験、体力試験

第3次試験>12月10日(木)~11日(金)人物試験(面接)、身体検査、適性検査

【特別試験】

12月7日(月)~11日(金) 学科試験、適性試験、人物試験(面接)、身体検査、適性検査※体力試験と受験料免除

 

ボートレーサー養成所|募集要項ページはこちらから

 

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