生活様式一変…在宅勤務などでメガネの需要増加

「メガネ・コンタクト369+(サンロクキュープラス)」斎藤震一代表取締役社長に聞く

新たな生活様式として在宅勤務が推奨される中、メガネの存在感が増している。テレワークならコンタクトレンズをせず、メガネ着用で一日を過ごす人も多いはず。疲れにくく、リーズナブルな一本を提供すると評判の店が「新発想セレクトメガネショップ メガネ・コンタクト369+(サンロクキュープラス)」。台東区東上野の御徒町店を訪れ、斎藤震一代表取締役社長に話を聞いた。

メガネ界に流通革命を起こした斎藤社長

圧巻6000本

JR御徒町駅、東京メトロ仲御徒町駅から徒歩約5分。便利な立地にある「369+」を訪れると、ズラリと並んだメガネに圧倒された。

その数、実に約6000本。うれしいことに、店名の通り「3300円」「6600円」「9900円」でブランドメーカーのレンズとフレームが手に入るのだ。

「以前、メガネは高いものでした。しかし、メガネは有力な自己表現のアイテムなのです。人生のさまざまなシーンに合わせて、いろいろなものを使ってもらいたいと思いました」と斎藤社長は振り返る。そこで自身の店を立ち上げるにあたり「3000円でメガネを売りたいんです」とメーカーに直談判。すると、相手の答えは「(フレームやレンズを)大量に現金で購入してくれれば」というものだった。

約6000本のフレームが並ぶ店内

大量購入で低価格

返事を聞いた斎藤社長は即決。現金でたくさん仕入れることで低価格での販売を実現した。これなら、高価で購入できなかったものに手が届く。「学生は学生らしく、ビジネスマンはビジネスマンらしく。半歩先、一歩先のものを持っていただきたい」と信条を明かした。

客の中にはリビング用、寝室用、書斎用、トイレ用、会社用、別荘用など十数本を買っていく人もいるという。コストを徹底的に抑えることで、ユーザーの生活に多くの選択肢を与えることができたのだ。

そして「3300円」「6600円」「9900円」の価格帯に加え、レイバン、ポルシェなど著名ブランドも格安で入手可能。これは「369+」の「+」を意味するもの。つまり「〝369〟で買えるもののほかに、もっとこういうブランドがあるよ」という意味を込めて「+」を店名に付け加えたのだ。

新聞社での経験も

このような自由な発想と行動力はどこから来るのか。秋田本荘高時代はボート部で活躍。早大政経学部、読売新聞社、メガネフレーム大手を経て卸売業として独立。2001年に「メガネ・コンタクト369+」をオープンした。以前からラグビーや野球などスポーツに造詣が深く、ネットワークも豊富。74歳になった今でも若々しくエネルギッシュだ。新聞人としての経験を持つだけに「マーケティングをひね(くれ)て見ている」とジョーク交じりに自己分析した。

接客にもこだわり

検眼の技術はもちろん設備も自慢

接客スタイルにもこだわりを持つ。「お客さまがメガネをどういう状態で使うのか。普段使いか、ビジネスなのか。うちの店が最新の検眼技術を導入しているのは、お客さまにとって時間短縮になるから。コミュニケーションに重きを置いています」と明かす。ライバルとなるメガネチェーンとの差異を問うと「新しいライフスタイルの提案ですね。シーンに応じてメガネも着替える時代。そのためにも安く提供したい」と力を込める。

丁寧で正確な検眼、豊富な在庫、徹底した低価格。全国にリピーターが数多くいるというのも納得だ。

新型コロナウイルスの影響で生活様式は一変した。人との接触の機会が減るということは、化粧やコンタクトレンズのニーズも減る。つまり、メガネの需要が増すことにつながる。「半歩先、一歩先の一本」を探しに「369+」を訪れてはどうだろうか。

○…斎藤社長はこれまで、売り上げの一部を日本赤十字病院と地元の台東区に寄付してきた。今春は、店舗と同じ台東区にある永寿総合病院で新型コロナウイルス感染者が発生。同病院に医療従事者用のフェースシールドなど1000セットを寄付している。

「メガネ・コンタクト369+」の御徒町店

369+御徒町店

所在地=東京都台東区東上野1の12の13 

電話0120(3834)1369

営業時間=午前10時~午後7時(現在新型コロナウイルス対策として午後6時まで)。

年中無休(元日除く)詳細は公式サイトへ。

<9月9日 スポニチ紙面掲載記事>

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