いわき平競輪場で8月10日開幕!史上初の6日間ナイター開催!!

3年ぶり8度目

いわき平競輪(福島県いわき市)は8月10~15日、GⅠ「第64回オールスター競輪」を開催する。3年ぶり8度目のオールスターとなる今回は、史上初の6日間ナイターでの実施。地元福島県出身で東京五輪の自転車競技・トラック代表の新田祐大(35)ら、ファン投票に基づいて選出された精鋭が「空中バンク」でしのぎを削る。

今年のオールスター競輪の舞台となる通称「空中バンク」と呼ばれるいわき平競輪場

福島次世代エース候補・高橋晋也にも注目

GⅠ競輪で唯一、ファン投票が行われるオールスター競輪。人気、実力を兼ね備えた135人がいわき平に集結する。中でも注目なのが、地元のエース・新田だ。脇本雄太(32=福井)とともに、東京五輪で男子スプリント(8月4~6日)、男子ケイリン(同7、8日)に出場。五輪直後の大会だが、ファン投票1位の平原康多(39=埼玉)、福島県出身で同7位の佐藤慎太郎(44)らとともに、初日のドリームレースに名を連ねている。5月の「ネーションズカップ第2戦」(香港)では、最終日の男子スプリントで優勝し、2位に脇本が入った。前身のW杯を含め、この種目で日本選手が優勝するのは初めて。五輪での活躍も期待され、メダル獲得なら〝凱旋試合〟となる。15年(松戸)と19年(名古屋)にオールスターを制しており、地元でのGⅠ制覇に期待が懸かる。

福島からは総勢10人が出場予定で、次世代のエース候補・高橋晋也(26)の機動力にも注目だ。スピードスケートで鍛えた脚力で、デビューからわずか3カ月でS級となった逸材。24年パリ五輪の出場を目指してナショナルBチームにも所属している。

ビルの3階に当たるところまでバンクを持ち上げ「空中バンク」と呼ばれる会場は、日本の競輪場で唯一、バンクの内側からも観戦可能な構造となっている。

レース前にバンクで練習する選手たち

会場に行けないファンへネット配信番組も

新型コロナウイルスの影響を考慮して、大会は事前抽選の当選者(一般2000人、特別観覧席46人)のみの入場。会場に足を運ぶことのできないファンにオススメなのが、ニコニコ生放送のインターネット配信番組「モギたて!いわき平けいりん」だ。今回は〝異種格闘技〟として、元騎手でホースコラボレーターの細江純子さんら他の公営競技の関係者をゲストに招く。レースの予想はもちろん、競輪の楽しさをさまざまな企画で伝えていく。

見どころ満載のオールスター競輪。来年5月には44年ぶりとなるGⅠ「日本選手権競輪」の開催も控えており、例年以上に注目の集まる大会となる。

 

いわき市

市の魚「めひかり」絶品

競輪場のあるいわき市は魚介類が特産品で、水揚げされる魚介類、水産加工品、それらに携わる水産関係者も含めて、いわきの「常磐もの」としてブランド化されている。

「めひかり」は01年に市の魚に制定され、今年で20周年。身はふっくら軟らかく、脂は乗っているもののさっぱりとした味わいだ。「唐揚げ」や「丸干し」が定番だが、「開き干し」は上品な味わいでパリッとした食感が楽しめる。市外ではなかなか味わうことのできない「刺し身」は絶品で、あっさりとした中にも甘みが感じられる。

復興サイクリングロード「いわき七浜街道」

「いわき七浜街道」新たな観光名所に

復興サイクリングロード「いわき七浜街道」は今年3月に全線開通し、新たな観光名所になっている。

東日本大震災からの復旧・復興事業として、防潮堤や既存の市道などを活用して建設。総延長約53㌔で、白砂青松が広がる美しい海岸線に沿って、津波により被災した町並みをつないでいる。全線開通を記念してARフォトフレームなどのイベントを開催しており、観光客への参加も呼び掛けている。

<7月21日 スポニチ本紙掲載記事>

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