子どもたちが笑顔でいられる環境を

細木数子事務所はこのほど、困難を抱える母子のためのシェルター造りに貢献することを発表。六星占術40周年記念事業「あなたは一人じゃない!親子の笑顔があふれるプロジェクト(スマイルプロジェクト)」の一環として、国内親子領域の社会課題解決を推進する認定NPO法人フローレンスの活動に賛同。六星占術の継承者・細木かおりさんの取り組みはYouTubeチャンネルでも公開されている。

親子の笑顔のためにシェルター造へ新たな挑戦を語る細木かおりさんと支援を訴えるフローレンスの駒崎弘樹代表理事

DV相談増加も支援施設が激減

細木さんの熱い思いがにじみ出た。

カリスマ占い師の母・細木数子さんの後を継ぎ、精力的に活動中。「子どもたちが笑顔でいられる環境づくりが大事になります。そして、国の制度や施設にもたどり着けない人たちを救いたい」。自身も一男二女の母とあって、シェルター造りに対する気持ちは強かった。

昨年末には東京・神保町のフローレンスを訪問し、駒崎弘樹代表理事と対談した。全国のDV(ドメスティック・バイオレンス)相談件数が10年で約20倍に増加。駒崎代表は「DVはほぼ児童虐待につながります。欧米ではDVの加害者が捕まえられますが、日本では被害者が逃げなければいけない」と現状を説明。しかし、その公的な逃げ先の一つである「母子生活支援施設」の数は536(1970年)から227(2018年)と激減している。

そこで「児童虐待をゼロにしたい」とフローレンスの取り組みに賛同する思いを改めて強くし、自身が手掛けるスマイルプロジェクトの一環として寄付することを決断。「困っている人が心穏やかに生活できるような場所を造りたい。21年には必ず施設をオープンさせたい」と新たな挑戦に着手する考えを明らかにした。

駒崎代表理事は「よろしくお願いします」と感謝し、シェルター立ち上げに向けた実証実験を開始することを約束した。講演会やメディア出演など持ち前のバイタリティーをいかして歩みを進める細木さんは「継続して支援していきます」ときっぱり。シェルター造りからスタートする21年の活動も大いに注目だ。

プロジェクトに関する詳細は「細木かおりチャンネル」(YouTube)をチェック。

認定NPO法人フローレンス 所在地は東京都千代田区神田神保町1の14の1。04年4月設立。代表者は代表理事・駒崎弘樹氏。事業内容は病児保育、認可保育園運営、特別養子縁組、児童福祉支援など。

<1月13日 スポニチ本紙掲載記事>

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