風林火山、2連勝発進!

勝又 健志
滝沢 和典

 

 

 

 

 

 

 

 

麻雀プロリーグ戦「朝日新聞Mリーグ2020」は10日からファイナルシリーズに突入した。全12日間、24試合の熱戦が繰り広げられた6チームによるセミファイナルシリーズは、ABEMASが536・9㌽でレギュラーシーズンに続いてトップ通過。サクラナイツが294・5㌽で2位、ドリブンズが26・6㌽で3位となり、最後の1枠はマイナス82・9㌽の風林火山が滑り込んだ。麻雀格闘倶楽部、雷電は奮闘及ばず脱落となった。

セミファイナルシリーズ終了時のポイントの半分を持ち越してスタートしたファイナルシリーズは、風林火山が最高のスタートを切った。第1試合に登場したのは〝軍師〟勝又健志。サクラナイツの岡田紗佳がアガリを重ねる中、南1局に満貫をツモって2着に浮上した。

粘って迎えた南4局の親番に見せ場が待っていた。配牌はドラの北が対子で赤が1枚。岡田、ドリブンズの丸山奏子が試合を終わらせようと仕掛けてきた中で、10巡目に3・6・9筒の3面張でリーチをかけた。手が詰まったABEMASの松本吉弘から9筒が出て、リーチ・平和・赤・ドラ2・裏ドラの親跳満。岡田を逆転してファイナル初戦を制した。

ファイナルシリーズ初日第1試合の模様

セミファイナルシリーズでは最終戦の南4局で2000点を上がってファイナルステージ進出を決めるなど、勝負どころで力を発揮してきた勝又だが、この日も「手牌に恵まれた」と謙虚に振り返った。

第2試合では滝沢和典が続いた。東3局、ドラの中が暗刻のチャンスを迎え、サクラナイツの内川幸太郎のリーチを受けるが、すぐにツモって満貫。トップ目に躍り出た。南2局1本場では、高目一盃口となる1・4索のリーチをかけ、すぐにツモった。リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・裏ドラの6000オールで勝負を決めた。

滝沢は試合前に神社へお参りに行ったことを明かした。「(お参りの効果を)まったく信じてないんですけど、良かったかもしれないですね」と胸の前で手を合わせた。勝又、滝沢ともチームカラーの赤を入れたヘアスタイルにするなど、チーム一丸となって今季初めての2連勝を飾った。

チームは通算78㌽で3位に浮上すると共に、トップのABEMAS(199・3㌽)との差は121・3㌽に縮まった。滝沢は「残り10戦、ヤマ場が来ると思うが、最後まで楽しんでいただけたら」と下克上を見据えた。(10日現在)

<5月12日 スポニチ本紙掲載記事>

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