煙やニオイ、健康懸念物質の少ない加熱式たばこに注目

新型コロナウイルスの影響でリモートワークやテレワークなど在宅勤務が急増

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、安倍晋三首相が「緊急事態宣言」を東京など7都府県に発令。これが全国へと拡大、さらに期間が延びたことでリモートワークやテレワークを導入する会社が急増している。自宅で過ごす喫煙者は家庭とどう向き合うべきか。カギは「たばこの使い分け」にあり、煙やニオイ、健康懸念物質の少ない加熱式たばこに注目が集まっている。

ペーパーロジックが都内在住でリモートワーク、テレワークを行う会社員111人を対象に行ったアンケート調査では、新型コロナウイルスの影響で86・4%もの人が会社から「強く推奨された」「推奨された」と回答。4月に「緊急事態宣言」が出されたことで在宅勤務はさらに増えている。

自宅での喫煙を考える上で同居する家族への配慮は最重要事項。アダプティブが夫婦を対象に行ったアンケート調査では、夫が紙巻たばこを吸う場合は58%、加熱式たばこを吸う場合は22%の妻が「ニオイが気になる」と回答。別の調査では気になる場所は「家のリビング」が最も多く、他の場所でも気になるという結果となった。

マンション情報ウェブサイト「マンション・ラボ」が564人に行ったアンケートでは、46%がたばこを「バルコニーで吸っている」としているが、近隣住民から反感を買う危険性も。隣戸の住人のバルコニーでの喫煙については「絶対にやめてほしい」との回答が34・1%で最も多かった。

家族や近隣住民に配慮する上で、たばこの種類ごとの性質を理解しておくことは必要不可欠。そうした中で火を使わず、電気の力でたばこ葉を加熱することによって蒸気を発生させる加熱式たばこの需要が高まっている。

加熱式たばこは紙巻きたばこと異なり、煙を発生させずに灰も出さない。中でも高温加熱型は200~350度で加熱するため、紙巻きたばこに近い吸い応えがあるが独特の「加熱臭」がある。一方、低温加熱型は200~350度で加熱する仕組みを取り入れることでほぼ無臭と言えるほどニオイを抑えられることが特長で、健康懸念物質も紙巻きたばこに対して99%カット。JTのプルーム・テックシリーズなど多くのデバイスが登場している。

ネオマーケティングが行ったアンケートでは、喫煙者がどのように振る舞えば喫煙を許容できるかに対し、38.8%が「喫煙場所を守れば許容できる」とし、37.7%が「ニオイがなければ許容できる」、32.1%が「煙がなければ許容できる」と答えている。家族、近隣住民への配慮と吸いたい気持ちを両立させるためには、たばこの使い分けと家庭内でのルール作りが大切と言えるだろう。

〝自宅レジャー〟楽しむ人増加、20代男性の休日の外出が半減

○…近年、日本人は外出しなくなった?!音楽や動画をはじめ、一定期間のサービスに対して料金を払うサブスクリプションの普及により〝自宅レジャー〟を楽しむ人が増えている。国土交通省が2015年に実施した「全国都市交通特性調査」によれば、外出した人数、一日の移動回数ともに調査開始以来の最低値を記録。特に20代の若者は顕著で、移動回数は高齢者(70代)を下回ったほか、20代男性は休日の外出が30年間で半減したという驚きの調査結果が出ている。

 

5月13日付 スポニチ本紙掲載

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