情報新鮮便2019年7月

二子玉川が“クリケットのまちに”

聖地・佐野市が魅力アピール‼

クリケット体験イベントで子供に笑顔で指導する木村

 〝クリケットの聖地〟がクリケットを熱烈アピールだ。栃木県佐野市の地方創生事業「佐野クリケットチャレンジ」ほど、東京・二子玉川ライズ ガレリアでクリケット体験イベント「Let‘s Play Cricket 2019」を開催した。元プロ野球選手でクリケット選手に転向した木村昇吾(40)、山本武白志(21)らの指導による体験や紅茶が楽しめる試みに1000人以上が来場。日本唯一の国際クリケット場を備える佐野市のPRも行い、大いに盛り上がった。

「Let‘s Play Cricket 2019」が開催された二子玉川ライズ ガレリア
元プロ野球選手でクリケット選手に転向した木村(左)と山本

子供たちも興奮「またやりたい」

 鮮やかな水色の特製ドームに笑顔があふれた。行われたのはプロ野球・西武、広島などで活躍した木村ら日本代表4人に元DeNAの山本ら2人を含めたクリケット選手6人の指導によるクリケット体験会。柔らかいボールやバットを用いた投球、打撃やミニゲームを行った子供から大人までの誰もが興奮し、喜びの声を上げた。

 英国発祥のクリケットの規模はサッカーに次いで世界2位。100カ国以上で愛され、10億人を超えるファンがいる人気スポーツだ。木村は「これからはクリケットです!佐野市で試合をしていますので、ぜひ見に来てください」とアピールした。

競技の魅力を「野球と似ているが、全方向に打っていいなど自由度が高く、発想力も必要で面白い」と力説。都心初開催となる大規模イベントに「多くの方に喜んでもらえて良かった。今後もより多くの方に知ってもらいたい」。海外には年収30億円を超えるプロもおり「夢は日本人初のプロとして本場のインドやオーストラリアでプレーすることです」と力を込めた。山本は佐野市の人気ラーメン店「日光軒」でアルバイトをしながらプレー。「これからどんどん競技が広がっていけば。佐野では多くの方に支えていただき感謝しています。海外のプロが目標」と腕をぶした。世田谷区から参加した森脇大樹くん(6)は参加者に配られたクリケット教本を手に「楽しかった。またやってみたい」と感想を語った。

 佐野市は10年の日本クリケット協会の本部移転をきっかけに競技に注目。17年から「佐野クリケットチャレンジ」をスタート、昨年には佐野国際クリケット場を整備するなど、競技を通じた町おこしを進めてきた。先月同競技場で行われたU19W杯東アジア太平洋予選ではU19日本代表が全世代を通じて初となるW杯切符を獲得し、話題を呼んだ。

 クリケット協会ジュニア普及コーディネーターで日本代表強化選手の宮地直実(30)は「ここ10年、ジュニアの普及に力を入れてきました。今日は楽しい体験を提供できたのでは」と手応え。佐野市観光スポーツ部スポーツ立市推進課の萱原崇主査は「これをきっかけに国際クリケット場にも多くの方に来ていただき、佐野市が盛り上がれば」と願いを込めた。

参加者と記念撮影する山本(右から2人目)

 会場では三井農林の「日東紅茶」ティーバッグが配布され、即売ブースも設けられた。キッチンカーでは「日東紅茶 フルーティーリッチ」シリーズを用いたゼリー仕立てのアレンジティーも販売された。クリケットは試合中にティータイムがあり、紅茶との関わりが深いことから同社がイベントに協賛し実現。宮原正樹執行役員は「ぜひ紅茶を手にクリケット観戦を」と呼びかけた。また自然栽培玄米で作られたグルテンフリー食品「Aciao米」のラップフードを扱うキッチンカーや、クリケット選手になりきれるフォトスポットも盛況。佐野ブランドキャラクター・さのまるも登場し、佐野の特産品をPRした。

さのまるが佐野市の特産品をPR