アサヒビール・アサヒ飲料カップ 階上(青森)ヒラメ

 スポニチ創刊70周年記念 アサヒビール・アサヒ飲料カップ2018「階上ヒラメ釣り大会」が9月2日、青森県階上町のさかした釣具店をベースに開催された。10隻に分乗した参加者55人の中でヒラメ5匹の総重量11・46キロを釣った三沢市の仁木君雄さん(63=非常勤)が優勝した。(笠原 然朗)

階上沖のヒラメ釣りは伝統漁具「マスナタ」を使う。魚の形を模した鉛の塊で、大会で使われたのは400グラム。竿を上下させながらこれを動かし、枝バリに付けた餌の冷凍イワシを踊らせる。魚がイワシを追っている姿を演出して、ヒラメの食いを誘うのだ。
ポイントは晴天の夏空が広がる階上沖の45~50メートルダチ。第3浩丸に乗船した八戸市の加賀幸之助さん(48=会社員)は「1で上げて、2、3、4で下ろす」のリズムを繰り返し船中最大1・80キロの良型を釣り上げた。「マスナタ釣りは2年ぶり。疲れました」
食い渋りの中、断トツの釣果で優勝したのが第18正栄丸に乗船した仁木さんだった。「一年を通して週1回は竿を出しています」というベテランで階上沖は自分の庭のようなもの。「底から2メートル上げて、ゆっくり、速く、止めるのパターンを組み合わせて竿を上下させました」。タナ取りも「潮が速かったので5分間、当たりがなければ取り直す」の名人芸で3・60キロの大物をはじめ5匹。「皆もっと釣ってくると思っていたのですが…ラッキーです」と話していた。