バリバスカップ 東京湾(東京)タチウオ 10月9日付スポニチ掲載記事
〝ドラゴン〟 130.1センチ 最年長V
バリバスカップ2019スポニチ「東京湾タチウオ釣り大会」
バリバスカップ2019スポニチ「東京湾タチウオ釣り大会」が6日、東京湾で開催された。吉野屋、吉久、第二泉水、中山丸、ミナミ、渡辺釣船店の6隻に分乗した参加者は110人。第二泉水に乗船した足立区の加藤公夫さん(81=会社員)が130・1センチの“ドラゴン”を釣り上げ総合優勝した。 (笠原 然朗、久世 明子)
釣り方自己流 ベストを更新
大会は台風の影響で2週間、延期して開催された。波頭が白く砕ける海況のもと、餌釣りとルアーで大物1匹の全長勝負だ。
大会船の6隻が集結したのは走水沖の60メートルダチ。約30隻の大船団ができ、僚船からは時折、ギラリと白く光るタチウオが抜き上げられている。
釣れる魚は中・小型が多く、各船ともメーター超えに苦戦する中、大会終了の20分前、午後0時40分に大きく竿を曲げたのが参加者中の最年長、81歳の加藤さんだった。
第二泉水・小倉裕士船長の指示ダナは「40~50メートル」。餌釣りの加藤さんは仕掛けを55メートルまで落とし、20~30センチの幅でリールを巻きながら誘い上げた。「52メートルまで上げたら掛かりました。釣り方は自己流ですよ」
抜き上げたのは自己ベストを更新する特大だった。「いい場所に連れていってくれた船長のおかげです」と優勝の喜びを話した。
釣り歴40年以上。「健康のための釣り」も現役なら、「公団の(水道)ポンプ修理」の仕事も続けている。
「定年したんだけど、続けてくれって言われてね」
勝利の女神は、“生涯現役”の老雄に輝いた。
良型へ近道基本に戻って「2K1S」
(APCの目) 魚の活性は高かった。前半の走水沖ではルアーに良型が反応。後半、猿島沖に移動すると餌派が優位に。腕自慢が多い。誘いもさまざまだ。ただ数は稼げても型がイマイチなら基本に戻ろう。「2K1S=細やかさと根気と想像力」だ。終了間際に次々メーター級を上げたベテランは「やっとタナが分かった。底から7メートル」。船別賞へつなげた。 (スポニチAPC 町田 孟)
◇大会成績(タチウオ1匹の全長、単位センチ)
▼総合賞 (1)加藤公夫(足立区)130・1=第二泉水(2)伊藤貴之(中野区)113・9=中山丸(3)野又仁之(浜松市)111・0=渡辺釣船店(4)小林伸一(上尾市)110・3=吉久(5)原幸彦(習志野市)103・5=ミナミ(6)高橋賢治(荒川区)96・0=吉野屋
▼船別賞 ◎第二泉水(1)井口彰一(江東区)103・4(2)荒川加奈美(江戸川区)99・0◎中山丸(1)寺尾まり(中央区)108・0(2)島宗司(川崎市)104・7◎吉久(1)中村猛(荒川区)99・6(2)萩原美里(上尾市)94・0◎渡辺釣船店(1)河原洋成(横浜市)101・1(2)小林一也(荒川区)97・0◎ミナミ(1)筒井政和(板橋区)101・1(2)守田稜(大田区)99・4◎吉野屋(1)川戸克弥(渋谷区)94・5(2)佐々木辰明(墨田区)94・3
▼女性賞 (1)斎藤智子(横浜市)104・2(2)横山美紀(同)99・9
▼ジュニア賞 原田琉之介(稲城市)91・0 =敬称略=
▽主催:スポーツニッポン新聞社、東日本釣宿連合会
▽特別協賛:モーリス
▽協賛:大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、シマノ、ジャルパック、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、ルミカ
<10月9日付 スポニチ掲載記事>