2020スポニチ・飯岡ヒラメ釣り大会結果

ヒラメ3.35キロ 豊田さん 部下に貫録勝ち総合V

2020スポニチ「飯岡ヒラメ釣り大会」が25日、千葉県飯岡・隆正丸で開催された。3隻に分乗した57人の中で3.35キロを釣り上げた相模原市の豊田啓吾さん(55=会社役員)が総合優勝した。

優勝した豊田さん(中央)と2位の伊藤さん(左)と3位の井上さん

並んで大物競演

夜明け前に隆正丸の3隻が船を向けたのは犬吠沖。前日まで狙っていた飯岡の真沖の状況が思わしくなく、18号船のかじを握った芳野幹雄船長が情報収集をし、「大物を狙うなら…」の判断だった。
水深25メートル。1投目から竿が曲がり始める。「魚の反応がないので小さな根の周りを行ったり来たりしながら重点的に狙った」(芳野船長)作戦の結果が出たのが釣り始めて2時間半後の午前8時。左舷胴の間に陣取った相模原市の菊池智之さん(47=会社員)の竿が曲がった。
「青物か?」
隣席の豊田さんは「自分も…」と竿をあおった瞬間も、ドーン!青物にあらず菊池さんが釣り上げたのは3キロのヒラメ。続いて豊田さんの優勝魚がタモに収まった。
並んで釣った大物の競演。2人は会社の同僚で豊田さんが上司。忖度(そんたく)したわけではないだろうが、ハッピーエンドの船中ワン・ツーだった。
優勝の栄冠を手にした豊田さんは、9月に行われた深海釣り大会にも参加して総合3位。「“大会荒らし”なんて言われるのはイヤだけどうれしいですね」
釣りは淡水以外何でもの経験でつかんだ勝利だった。

豊田さんが釣り上げた優勝魚
菊池さんはジャスト3キロ

 亡き妻の分まで

平川さんは亡妻に捧げる良型

◯…参加者の最年長は84歳の新座市・平川耕三さん。18年末にいつも一緒に釣りを楽しんでいた妻・博子さんを亡くした。「けんかをしても釣り話で仲直り」。「おかあちゃんの分も…」と良型を連発していた。

自己記録を更新

武井さんはうれしい1匹

◯…女性賞を獲得したのは大和市の武井里美さん(26=会社員)。ヒラメ釣りは3回目。「当たりの感覚がつかめなくて…」と苦戦しながら念願の一匹。これが大きさで自己新記録となった。

◇大会成績(ヒラメ1匹の重量、同重量の場合は全長差、単位キロ)

▼総合賞
(1)豊田啓吾(相模原市)3.35=18号船
(2)伊藤辰美(横芝光町)3.20=8号船
(3)井上祥来(横浜市)2.90=11号船

▼船別賞
◎8号船  (1)酒巻昌代(さいたま市)2.26(2)村上裕久(台東区)2.10
◎11号船 (1)村石桜子(横浜市)2.40(2)明石由紀夫(足立区)1.98
◎18号船 (1)菊池智之(相模原市)3.00(2)菊地浩昭(三郷市)2.81

▼女性賞 武井里美(大和市)1.34

=敬称略=