スポニチ ’20年8月16日付

芸人が釣る!
バリバスカップ「スポニチ相模湾マグロ釣り大会」参戦

バリバスカップ2020「スポニチ相模湾マグロ釣り大会」がこのほど相模湾一帯で開催された。82人の参加者の中には吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之の姿も。平塚・庄三郎丸に乗船し、キハダが釣れない中、なんと釣果があったようで。参戦記をどうぞ!

初のコマセマグロ釣りで釣れたのは初シイラ「官兵衛」伊藤

シイラで注目の的
参加82人キハダまさかのゼロ…目立ちまくりの80センチ

人生初の一匹
コマセキハダ釣りが初めてでドキドキしながら庄三郎丸へ向かいました。会場は、消毒やマスク、密を避けるコロナ対策はしながらも、大勢のキハダ野郎たちが熱気を漂わせながら集結していました。
仲間とワイワイ楽しそうにエントリーする者、1人で虎視眈々(たんたん)と入賞を狙う者、いろんな顔触れがありました。
何を隠そう僕もその一人で、「キハダとか初めてやからなー」とか言いながら、ちゃっかり入賞を意識していました。
午前6時に出船し、仕掛けをセット!ポイントに着くまでに仲乗りさんにレクチャーを受け、準備万端。ポイントに着き、仕掛け投入!3投目で僕の竿先が大きく海に吸い寄せられました。
慌ててフッキングすると、ずっしり乗った!引きはまずまず…なんて悠長なことは言ってられません。
途中でエラ洗いをされ、焦るわ焦る。そこでようやく魚のシルエットが。
「シイラ!シイラや!」。思わず声を上げてしまいました。
海面を見ると、きれいなイエローとグリーンの魚体が数匹群れています。
「シイラだ!」。周りも騒ぎます。生でシイラを見たのは初めてだったので、感動しました。釣り上げたのは80センチのシイラ!

釣り方を仲乗りさんから教えてもらった

終始ニヤニヤに編集さん「お笑いで売れること忘れんなよ」

そこからの6時間半はキハダの群れを探し回ってひたすら移動。カツオの群れを見つけては仕掛けを投入するの繰り返しでしたが、参加者の誰もカツオ、キハダを釣り上げることなく大会は終了してしまいました。
本命のキハダが釣れなかったのに、人生初のシイラを釣り上げたことで終始ニヤニヤしていたブレブレの僕を見て、スポニチの編集さんから「当初の目標のお笑いで売れることを忘れんなよ」と言われてしまいました。トホホ。

伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身の34歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。よしもと若手の劇場、無限大ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

芸人こぼれ話
ノリノリでアドリブ3分!と思いきや退屈な30秒

僕たち芸人は劇場のネタライブに出る時、1組ずつの持ち時間というのが決められています。僕ら若手に許されるネタ尺は、大体2分。長くても5分です。
先日のライブで漫才が楽しくなり、元々5分のネタにアドリブを足してしまい、5分の持ち時間をオーバーしてしまいました。漫才を終え舞台袖に戻ると、ネタを見ていた後輩たちに「7分くらいやってましたよ!さすがに長いですて!」「8分は怒られますよー」と口々に指摘されたので「そんなに時間オーバーしてしまったのか」と焦り、タイムキーパーのスタッフさんの元に駆け寄り、先ほどの自分たちのネタ時間を確認したところ、5分30秒でした。30秒しかオーバーしてなかったのです。
僕のアドリブは実際は30秒だったのですが、退屈過ぎて、後輩にとっては体感で3分に感じていたみたいです。いや、どんだけオモんないねん!俺!