大会結果:小網代沖SLJ大会
バリバスカップ2021スポニチ「小網代沖スーパーライトジギング(SLJ)大会」が21日、神奈川県小網代の丸十丸で開催された。2隻に分乗した参加者は26人。釣れた魚には事前にポイントが設定されており、相模原市の豊田啓吾さん(56=会社役員)がカンパチ、ホウボウなどを釣って67ポイントで総合優勝を果たした。
イメトレ効果でV 67ポイント
50ポイントのカンパチ/ホウボウも追加
30~80グラムの軽いメタルジグを使い浅場を狙うのがSLJ。玄界灘や紀伊半島など主に西日本で人気の釣り方。ヒラメやハタ類など豊富な魚種が狙える城ケ島沖の水深30~60メートルが大会の舞台となった。
小菅裕二船長がポイントに定めたのは点在する小さな根周り。狙いはヒラメやハタ、マダイだが宙層で入れ掛かりとなったのはサバフグ。ロッドを曲げてのやりとりは爽快。45センチ超の大型も出た。
サバフグは1ポイントだが、まとまれば大きい。ゲーム性を重視したポイント制の楽しさだ。
サバフグ釣りを堪能したあと大きくロッドを曲げたのが豊田さんだった。釣れたのは50ポイントのカンパチ。
SLJは初めて。「どこかの乗合船で事前に練習して大会に臨もうと思いましたが、やっているところがなかった」。そこでYouTubeを見て釣り方をイメージした。1・5キロのハンマーを“釣って”みて、ロッドの曲がりなどを確認した。そして本番。カンパチのほか10ポイントのホウボウも追加した。
スポニチ主催大会では昨年10月に開催された飯岡ヒラメ釣り大会に続いての栄冠。「賞品泥棒と言われないように釣りに精進します、ということにしてください」と照れ笑いを浮かべていた。
底付近狙い奏功/竹井康さん 総合2位
〇…ルアー釣り初挑戦ながら64センチ、2・6キロのヒラメを仕留め総合2位に輝いた竹井康さん(50=会社員、さいたま市)。
徹底的に底付近を狙うルアーアクションが奏功。「もともと生き餌を使ったヒラメ釣りが好きで通っていた。その経験が生きた」と、してやったりの表情だった。
鮮やかな逆転劇/蛭田陽子さん 女性賞
〇…47・3センチ、1・4キロのオオモンハタを釣り女性賞に輝いた蛭田陽子さん(公務員、土浦市)。
終了15分前までノーヒットで、友人に「また今日も釣果なしだよ」とメールを送った直後、「マダイが掛かったと思った」という強烈な引き込み。引き上げたのはオオモンハタだったが、競技終了間際の鮮やかな逆転劇に「私、けっこう(運を)持っていますね」と顔をほころばせていた。
◇大会成績(魚種ごとに決められたポイントの合計。単位ポイント)
▼総合 (1)豊田啓吾(相模原市)67(カンパチ=50、ホウボウ=10、サバフグ=1×7)(2)竹井康(さいたま市)56(ヒラメ=50、キントキ=5、サバフグ=1)
▼船別賞 A号船=後和直樹(新宿区)60(マハタ=40、アジ=8、サバフグ=1×12)B号船=赤沢徹(海老名市)41(マハタ=40、サバ=1)
▼女性賞 蛭田陽子(土浦市)40(オオモンハタ=40)=敬称略=