2021.4.21 マゴチ実釣見聞録

マゴチ大会直前!
気になる東京湾の釣況を見聞するため、スポニチ釣りイベント担当が東京・南六郷「ミナミ」に乗り込みました!

朝6時半、桟橋にはモンスターマゴチを求める釣り人が続々と集結。皆、目が血走っているのは寝不足だけが原因ではないはず。コイツはマゴマゴしてはいられないぜ!と、筆者も急ぎ準備を開始。今回は会社の大先輩、APCのM田さんも同行。頼もしい大ベテランの指導もあり、出発前から釣った気になっていた筆者でありました。

出船前のミナミ桟橋風景。昭和ロマンな桟橋です

筆者はクーラーボックス以外、道具は全てレンタル。ミナミは道具のレンタル無料、船長手製の仕掛けも無料と、釣り人ファーストのおもてなしをしてくれることで人気。筆者は1.8㍍のキス竿に小型両軸リールのセットを手に取る。

小型テンビンにナス型オモリ10号をぶら下げ、船長手製仕掛けを結ぶだけの実にシンプルな道具立て。初挑戦の筆者でも扱いに困ることはありませんでした。

【こんな感じで仕掛けも道具も「御自由にお取りください」システム】

 

マゴチ釣りでは小まめタナ取りとエサ(サイマキ=エビ)の付け方が命。
第七ミナミ丸を操る熱血漢・安達祥一船長が出船前にエサ付けをレクチャーしてくれました。
☆船長レクチャー動画あり

正しくハリ付けされたエサ。脳天にハリを刺すと即死し、帰宅後は天ぷらになる

いよいよ出船!
狭い水門をバックでくぐり、多摩川河口から東京湾へと繰り出します。

【住宅街にある桟橋から多摩川に出ると、別世界だ】

航程1時間15分、ポイントとなる富津沖に到着。終日、内房の工場群を望みながらの釣りとなりました。時には、岸壁スレスレにまで近づいて攻めることも!船長の操船術に感嘆します。

【富津沖~木更津沖から眺める工場群】

ポイントに到着、実釣開始から約20分。
「ウォッシャー~~!」

突如、隣席のM田先輩が、75歳とは思えぬ野獣の雄叫びを上げた!見れば、竿が大きく満月を描いている!誰よりも早くマゴチとのバトルを開始したのだ!水深は15㍍前後、2分程度のやり取りでタモに収まったのは30㌢級の中型。しかし船中第1号を仕留め、してやったりの表情だ。

【大ベテランのM田先輩、50㌢級を筆頭に3匹をゲット】

その10分後くらい、筆者にも当たりが!

コツンコツン…のあたりが断続的に続きます。「まだまだ、まだ待て」M田先輩、祥一船長から指示が飛びます。グググー、竿先が入りました!いまだ!「ウォリャー~」一気に竿を振り上げたが…51歳の雄叫び空しくスッポ抜け!エサの頭だけを残しマゴチくんは去っていったようです。

アタマだけ残して食べられたサイマキ

船内ポツりポツリと地味に釣れていた午前中。
正午を過ぎたあたりに潮が動き出し、ピークがやってきました。皮切りは筆者の右隣で竿を出していた46歳の会社員・Hさん。突如突っ込んだ竿に興奮しながら仕留めたのは、この日最大となる56㌢!モンスターにはあと1歩というところですが、お見事でした。午前中は沈黙していただけに「ウレシ~!」と心から喜びの声を上げていました。

56㌢を手にドヤ顔のHさん
70㌢シーバスとマゴチで両手に花
こちらはマゴチとヒラメ
左舷ミヨシ。終盤の猛攻で計5本、大満足の結果に
良型3本を釣って頬が緩む
左舷真ん中のゼロが筆者

午後のフィーバーの中でも釣れない筆者
午後3時に無情のゲームセットとなりました。アタリ4回で釣果はゼロ(涙)。アワセのタイミングを最後まで体得できませんでした。タナ取りも、もっと小まめな方が良かったようです。船中15人で、釣果ゼロは筆者含めて3人。初挑戦とはいえゼロはキツイです。

涙目の筆者を哀れんだM先輩。自身が釣った3本のマゴチうち1本を恵んでくださいました。ゴチそうさま、です。さらには船長が、弱ってエサに使えなくなったサイマキを「これ塩焼きにするとオイシイですから」と優しい気遣い。ミナミの優しさ、やっぱり最高です。

大会が開催される頃には気温も上昇し、食いも上向くマゴチ。猛者ぞろいの大会参加者の皆様とのレベル違いを露呈した筆者ではありますが、必ずリベンジし初マゴを抱きたいと誓うのでありました。

  • 安達祥一船長のエサ付けレクチャー動画