エキストラマッチ バリバス・佐渡汽船カップ 佐渡島(新潟)マダイ・クロダイ等

 スポニチ創刊70周年記念 バリバス・佐渡汽船カップ「佐渡島釣り大会」が6月10日、新潟県佐渡島で開催され47人が参加した。各部門ごとに魚1匹の重量で競われた結果、長野県御代田町の小沼康行さん(56=自営業)が2・17キロ(52・8センチ)のクロダイを釣り上げ総合優勝を果たした。(笠原 然朗)

沖縄本島に次いで日本で2番目に大きな島、佐渡島は釣りのメッカ。特にクロダイは大物が釣れることで知られている。
総合優勝の小沼さんは、休みになると長野県から佐渡を訪れ、島に車を置いて、風向きを見て「ラン&ガン」(場所を移動しながらキャストを繰り返す)しながら、釣りを楽しんでいる。佐渡はホームグラウンドだ。
この日は外海府の磯場に船で渡る予定だったが、予約でいっぱい。仕方なく加茂湖を釣り場に選んだ。
地元釣具店の「加茂湖が有望」との情報をもとに「湖だから外海府より水温が高く、魚が大きいのでは…」と読んだ。
午前3時半から釣り始め、優勝魚をかけたのは11時。「タナは4・5メートル。専用ウキと立ちウキを使いわけて狙いました」。乗っ込みが終わり、重さこそ2・17キロにとどまったが、長さは50センチ超の堂々たる“年無し”だった。
小沼さんは、軽井沢のホテル「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」のオーナーシェフ。釣れたクロダイは「きちんと締めて、氷水に入れて運び、お客さんに提供します」。オススメの逸品は「香草風味の野菜アレンジメント」だそうだ。

 スポニチ創刊70周年記念 バリバス・佐渡汽船カップ「佐渡島釣り大会」が6月10日、新潟県佐渡島で開催され47人が参加した。参加選手の奮闘ぶりをお届けします。

入賞は逃したが、シンキングミノー9センチでフラットフィッシュのヒラメ(0・46キロ、39・5センチ)を釣った佐渡市の日比野誠也さん(33=公務員)。ポイントは国府川の河口付近。釣ったヒラメの最大は64センチ。「休みの日のほか時間があれば出勤前や仕事が終わってからも釣っています」。海が近く、釣り場が豊富な佐渡ならではの楽しみ。
水津港でクロダイ狙いで竿を出していたのは田中隆一さん(66=長岡市)。釣れたのはワカシ。クロダイ専門に狙って7年。16年に念願の“年無し”53センチを釣った。「今回も記録更新を目指していたのですが…」
0・90キロ、41・8センチのマダイを釣って部門1位に輝いたのは佐渡市の本間洸太さん(22=会社員)。入釣したのは豊田漁港。普段はルアー釣りがメインだが、この日は大会入賞を目指してマダイ狙い。ユムシ餌のブッ込み釣りで、作戦通り?1位を引き寄せた。「ほかに30センチ級が2匹釣れました」
1位の小沼さんと150グラム差のクロダイを釣って部門2位になった長岡市の木戸昭敏さん(46=自営業)は両津漁港に入釣。午前7時頃、マルキユーの餌「食い渋りイエロー」でこの1匹を釣り上げた。この日、竿を出したクロダイを専門に狙う釣りクラブ「夜鷹会」のメンバー17人の中では1位。