大会結果① 3種のサメを釣り上げて優勝

 マルキユーカップ2019スポニチ「深海魚釣り大会」が11日、開催された。神奈川県小網代の丸十丸をベースに、参加した26人が2隻に分乗。競技は釣れた魚の“レア度”を競う大会で、3種のサメで計70ポイント(P)を獲得した横浜市の沢地恭亮(きょうすけ)さん(48=自営業)が優勝した。

目指すは城ケ島沖にある、水深500メートル超の東京海底谷!太陽光が一切届かない真っ暗な世界から、いったいどんな珍魚が顔を見せるのか…。珍魚ハンターたちは胸を躍らせて、大海原に繰り出した。

キンメダイ、アコウ、ムツといったメジャー級から、釣り物として見向きもされないサメ類も対象魚。そんなサメほど75~20と高ポイント設定してある、世にも珍しい大会だ。

前半好調だったのが、沢地さんが乗船した第15丸十丸。午前10時ごろ、葛飾区の中島英樹さん(47=建設業)が128センチ、15キロ超のサメを釣ったのとほぼ同時に、沢地さんにも当たりが。「コンコンと来たので、竿を持ち上げたらズシンと重量感が伝わってきた」。同乗者たちが中島さんの一匹にド肝を抜かれている中、隣で沢地さんもしっかりサメをゲット。結果、フトツノ(30P)、モミジ(20P)、カラス(20P)のサメで70Pを獲得し、2位を14P引き離して優勝を飾った。

沢地さんの釣り歴はわずか半年。6日に行われたバリバスカップ「東京湾マゴチ釣り大会」に大会初出場したが、オデコで終了。リベンジを果たすべく、今大会に備え約10万円かけて竿とリールを新調するなど気合十分で臨んだ。優勝だけでなく、表彰式後の抽選会では目玉賞品のハイアール社製の冷凍庫まで大当たり。「また釣りにハマっちゃった」と笑いが止まらないようだった。