バリバスカップ2019 スポニチ「芦ノ湖ルアー・フライ釣り大会」

 バリバスカップ2019スポニチ「芦ノ湖ルアー・フライ釣り大会」が4月20日、神奈川県箱根町の芦ノ湖で開催された。63人が参加する中、60・7センチのニジマスを釣り上げた川崎市の広野新さん(59=会社員、写真)が総合優勝に輝いた。

好天、微風と絶好のコンディション。早朝は防寒着が必要なほどの寒さも、午前10時ごろにはぐっと気温も上昇。強い日差しは夏を感じさせた。

トラウト類にも期待が集まったが、正午の締め切り20分前になっても、検量されたのはわずかブラウン1匹。3月1日の解禁以降、今季の芦ノ湖はセオリー通りにはいかない…そんな不安材料を、優勝した広野さんが一蹴した。

「平成イコール芦ノ湖歴」のキャリアはあるが、スポニチ大会参加は昨年が初めて。お目当ては大物というわけではなく、参加者に振る舞われるフィッシングショップ(FS)・ノザキ特製のカレーで「昨年食べておいしかったので、今年も食べられればいいかな」。

成蹊~関所下をフライキャスティングで狙い、25~30センチのニジマスを2匹ゲット。午前11時ごろ、ボートで見回りに来た“芦ノ湖の神様”同店の野崎茂則店主から「引っ張った方がいい」のアドバイスを受け、最後の一流しをハーリングに。手こぎボートを桟橋に向け必死にこいでいたところ、神社下でガツンときた。

総合優勝を告げられ「まぐれなので」「たまたまです」を繰り返す広野さん。無欲の勝利にもみえたが、ウイニングフライはゾンカー♯4とゾンカーの中でも最も大きなフックを選んだ。大型狙いはありありで、実はしてやったりの栄光だった。

第10代アングラーズアイドル・松尾さんも大会に挑戦!

 大会には1月に横浜で開催された「ジャパンフィッシングショー」で、第10代アングラーズアイドルに選ばれた松尾智佳子さん(24=写真)が登場。参加者と交じっての奮戦ぶりを松尾さんの実釣リポートと併せて紹介します。

福岡に住んで、玄界灘でタイラバやジギングをしています。釣り歴は1年ほどですが、どっぷりハマって、週5回のペースで釣っています。いま心の中は何でも釣ってみたい、という思いでいっぱいになっています。

箱根は有名な観光地ですが、訪れるのは初めて。芦ノ湖でのトラウト釣りも初体験です。初心者がボートに乗って竿を出しても、簡単に釣れるターゲットではありません。

そんな私のために一緒にボートに乗ってくれたのがフィッシングショップ・ノザキの店主、野崎茂則さん。芦ノ湖に通うアングラーたちの間では“神様”と呼ばれて尊敬を集めている名人です。

最初はルアーのキャスティングで釣っていたのですが、野崎さんのアドバイスでフライのハーリングに釣り方を変更。小さな当たりを想像していましたが、一気に竿がしなりました。アドレナリンが一気に出ます。慎重なやりとりをして釣れたのは小型のニジマス。うれしかった~。

これからバリバスカップは全戦、参加します。船上や会場で顔を見たら声を掛けてくださいね。

<大会Photo Shot>