バリバスカップ2019 東京湾マゴチ大会

 バリバスカップ2019スポニチ「東京湾マゴチ釣り大会」が6日、深川・吉野屋、浦安・吉久、南六郷・ミナミから出船した7隻で開催され118人が参加した。10連休の最終日の天候にも恵まれた中、吉久に乗船した谷山良雄さん(74=アルバイト、写真)が61・2センチを釣り上げ総合優勝した。

明治から大正時代にかけて首都・東京を守るために東京湾に造られた人工島「海堡(かいほう)」周りが令和の戦いの舞台となった。7隻は思い思いのポイントで大型マゴチを狙う。
吉野屋4号船に乗船したさいたま市の浅野俊吾さん(57=会社員)は法子夫人(58=同)と参加。連休中は北海道へサクラマスなどを狙って遠征釣行。締めが今大会で「底上1メートル」のタナで54センチを釣り上げ総合4位に入った。

千載一遇のチャンスをモノにしたのが優勝した谷山さんだった。「1回だけの当たり」が大会唯一の60センチ超だった。

マゴチ釣り歴40年以上。三日月形オモリを使う参加者が多い中、こだわりの片天ビン仕掛けで臨んだ。「ハリスの長さは1・5メートルでタナは底上1メートル。2~3分に一度、タナを取り直し、竿は手持ちで餌は動かさない」の基本は、ずっと変えていない“俺流”だ。

運送業で70歳まで現役として働き、いまは公園清掃のアルバイトで月2回の釣行費を稼ぐ。表彰式のインタビューで優勝の感想を聞かれ「まぐれです」。謙虚な大ベテランが令和初のマゴチ王になった。

アングラーズアイドル・松尾さんは残念ながら不発

第10代アングラーズアイドルの松尾智佳子さん(24=写真)は前回の芦ノ湖ルアー・フライ大会に続き、2回目の出場。自宅のある福岡から参戦したが…。

東京湾で釣りをするのはシーバス、マコガレイに続いて3回目。マゴチは初めてです。どちらかというとルアー釣り派で、餌釣りの経験はあまりありません。

これまで餌釣りは運で魚が掛かると思っていました。ところがマゴチを釣ってその考えが変わりました。タナ取りと餌の操作などゲーム性に富んでいて奥が深い。とても面白かったです。

結果から言うと、マゴチはオデコ。納竿30分前に当たりがあって「ここだ!」と思って合わせたらスッポ抜け。なんとも悩ましい魚ですね。釣果は小さなマルイカとでっかいカスベ。癒やされました。

<大会Photo Shot>