大会結果 7月27日スポニチ紙面

スポニチ後援 第72回富士登山競走

山頂コース 山田・吉住が優勝

第72回富士登山競走(スポニチ後援)は26日、山梨県富士吉田市役所前をスタートする山頂、五合目コースに4043人がエントリーして行われた。悪天候のため五合目で打ち切りとなった山頂コース男子は山田雄喜(東農大)が1時間17分26秒で初優勝、同女子は吉住友里(MEDIFOAM)が1時間37分23秒で3連覇を飾った。五合目コース男子は斎藤拓也(日税ビジネス)が、同女子は吉田香織(Team R×L)が制した。

山頂男子総合優勝の山田と同女子総合優勝の吉住

箱根5区目標

〈山頂男子〉昨年の五合目コース覇者の山田が山頂コースも初出場で制してみせた。「参加者のレベルが高い中で優勝の目標は達成できたが、山頂で勝つことが本当の勝利。来年に持ち越しですね」と五合目での打ち切りを残念がった。昨夏まで実業団・コモディイイダに在籍した21歳は、今春東農大に入学し、箱根駅伝を目指している。「箱根の5区を走りたい。上りが得意でもあるし、好きでもあるので、将来的にもやっていきたい」と目を輝かせた。

圧勝で3連覇

〈山頂女子〉世界女王を目指す吉住が五合目打ち切りでも2位に8分26秒差をつける圧勝で3連覇。「山頂に行けず残念だが、3連覇できたことはうれしい。今日のベストは尽くせた」と胸を張った。16年からスカイランニングを始めた33歳は今年からワールドシリーズとなるVKWCに本格参戦し世界を転戦。現在2位2回と4位1回で年間ランキング2位につけている。9月にスイス、フランスでの2試合を残しており、「今年のメインは9月に持っていく。優勝はいい弾みになった」と話した。

【山頂男子】(1)山田雄喜1時間17分26秒(2)上田瑠偉1時間18分40秒(3)五郎谷俊1時間20分4秒(4)Christian Mathys1時間21分15秒(5)江本英卓1時間23分39秒
【山頂女子】(1)吉住友里1時間37分23秒(2)立石ゆう子1時間45分49秒(3)荻原真紀1時間46分17秒(4)広瀬光子1時間48分19秒(5)長坂恵子1時間49分34秒
【五合目男子】(1)斎藤拓也1時間22分10秒(2)井下裕貴1時間25分26秒(3)板垣辰矢1時間26分7秒(4)加藤淳一1時間26分58秒(5)須賀暁1時間27分32秒
【五合目女子】(1)吉田香織1時間37分10秒(2)小林玲子1時間39分35秒(3)田中礼美1時間42分19秒(4)長谷川奈々1時間45分45秒(5)川西美穂1時間46分41秒

ほのか“日本一過酷”富士山レース快走

「富士山登山競争」五合目コースを完走したほのかは笑顔を見せる

タレントのほのか(23)が26日、日本一過酷な山岳レースと呼ばれる「第72回富士登山競走」(スポニチ後援)に大会アンバサダーとして参戦、五合目コースを2時間17分32秒で走破した。
ゴールの瞬間、大粒の汗を流しながら「最後の1キロの勾配がキツかったあ」。マラソン大会参加2回目で約15キロ・標高差1480メートルの難コースに挑戦し、五合目コース女子135人中40位の好成績に、大会側も「このタイムは快挙」と絶賛。ほのかは「トレーナーの指導のおかげで目標の2時間20分を上回り、自信になった。来年は最難関の山頂コースに挑戦したい」と声を弾ませていた。