第32回大田原マラソン

男子・有村、女子・永尾が初優勝

大田原マラソンで優勝した有村と永尾

第32回大田原マラソン(スポニチ後援)は23日、栃木県大田原市の美原公園陸上競技場発着で3488人がエントリーして行われた。フルマラソンの男子は有村優樹(27=旭化成)が2時間15分40秒で、女子は永尾薫(30=Sunfield)が2時間39分58秒でともに初出場での優勝を飾った。両選手には最優秀選手賞としてスポニチ盾が贈られた。
日本記録挑戦だ 男子フルマラソン〉有村がフルマラソン初挑戦で、ハーフマラソンを含めても初となるVを果たした。「挑戦者として思い切りを大事に最初から先頭で行った。タイムはまだこれからだが、優勝できたことは満足」と冷たい雨の中、2・5キロすぎからの独走に笑顔を見せた。鹿児島実で全国高校駅伝を制し明大では箱根駅伝に4年連続出場し3、4年時には区間2位の27歳。「これからさらに上のマラソンや日本記録に挑戦できる選手になるためのいいスタートが切れた」と先を見据えた。
プロの実力発揮 <女子フルマラソン>プロランナーの永尾が2位に9分25秒差をつける快走でフルマラソン初優勝。「今までよく優勝しないでやってきたなという感じ。勝てて良かった」。実業団のユニバーサルエンターテインメント時代には故小出義雄氏の指導の下、12年の全日本実業団対抗女子駅伝で優勝しており「失敗してもいいぞってよく言われていた。やっと報告できます」とにっこり。パリマラソンの出場権を得て「今後は海外マラソンで活躍したい」と目を輝かせた。

【フルマラソン】▽男子 (1)有村優樹2時間15分40秒(2)深津卓也2時間16分10秒(3)糟谷悟2時間20分46秒▽女子 (1)永尾薫2時間39分58秒(2)佐野麗美2時間49分23秒(3)鈴木絵里2時間50分49秒
【10キロ】▽男子 (1)木本大地30分39秒(2)海老沼太志31分18秒(3)高津戸拓実31分54秒▽女子 (1)根元香苗40分33秒(2)秋元久美40分39秒(3)幸長菜央40分45秒

<11月24日付 スポニチ紙面掲載記事>

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フルは制限時間4時間、猛者たちの祭典

開催日 2019年11月23日(祝)予定

会 場 大田原市美原公園陸上競技場

大田原マラソンは、全日本マラソンランキングの対象大会で、「マラソンチャレンジカップ(MCC)」の参加大会。初フルランナーから日本記録を目指すトップランナーまで、マラソンを走るすべてのランナーが楽しめる大会だ。

パリ大会派遣、50万円の強化費支給制度

マラソンの部上位入賞者の中から、選考基準を満たした選手(若干名)がパリマラソン大会に派遣される。大会記録を更新して優勝した場合、強化育成費を支給します。
※ただし、日本国籍を有する方に限ります。男子:50万円 女子:50万円

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