大会結果スポニチ記事

男子は川原、女子は村松がフルマラソン総合V

佐渡トキマラソン2019(スポニチ共催)は21日、新潟県佐渡市のおんでこドーム前を発着点に2548人がエントリーして行われた。フルマラソンは、男子が川原(かわら)崇徳(31=新潟GORC)が2時間34分2秒で、女子は村松夏子(42)が3時間17分50秒でそれぞれ初の総合優勝を果たし、スポニチ盾をゲットした。また東洋大時代に箱根駅伝で活躍した〝新・山の神〟こと柏原竜二氏(29=富士通)がゲスト参加し、大会を盛り上げた。

 

偉大な後輩の前で面目躍如

<男子フル総合>佐渡出身の川原が東洋大時代の後輩・柏原氏の前で初出場V。「自分は柏原の2つ上。彼がこのレースのゲストと知って、走ろうと思った」とエントリーし、2時間34分2秒の自己ベストをマークした。東洋大時代は箱根駅伝には出らなかったが、セキノ興産に入社して競技を続けた。17年に引退し、現在は市民ランナーとして走っている。表彰式では柏原から「おめでとうございます」と声をかけられ、笑みを浮かべた。

驚異のスタミナ!2週連続で

<女子フル総合>静岡から参加した村松が独走Vを飾った。前週にも掛川・新茶マラソンでフルマラソンを走ったばかりだが「湖畔の桜がキレイだったし、優勝を狙った」と抜群のスタミナを見せつけた。以前は実業団のスズキ(現スズキ浜松AC)に所属し、現在は鍼灸(しんきゅう)師の資格を取得。市民ランナーとして楽しみながら走っており「大会で優勝は久しぶり」と喜んだ。

ゲストに柏原竜二さん

今回のゲストは「2代目・山の神」柏原竜二さん。大会前日の20日はランニング教室を開催。200人近いランナーが柏原さんの分かりやすい指導を受けた。参加者の女性会社員(36)は「腕の振り方など、いかに自分が効率の悪いフォームだったかを知りました。大会では自己新記録を狙います」話していた。

また、柏原さんは初めての佐渡訪問。「いつかは来たいと思っていたので、今回のオファーが来たときは嬉しかった」と長年の夢がかない万感の表情。そして「お土産としてたくさんの日本酒を頂き、スーツケースが重いんです」と笑顔を見せていた。

♣柏原竜二 福島県いわき市出身。東洋大時代に世界ジュニア陸上、ユニバーシアードなど日本代表として活躍。箱根駅伝で、山上り往路5区4年連続区間賞、3度区間記録を更新し「新・山の神」と称され東洋大の総合優勝の原動力となった。卒業後は富士通陸上部に所属しニューイヤー駅伝などで活躍。2017年3月に現役引退。