第50回スポーツニッポンフォーラム

9・20 W杯日本大会が待ち遠しい「楕円に夢をかけろ!ジェイミージャパンいざ出陣」

シンポジウムで意見を交わす(左から)矢野武アナ、吉田義人氏、田沼広之氏、畠山健介氏
総合司会・出光ケイ

スポーツ振興支援と国民の体力づくりを考える異業種交流勉強会「第50回スポーツニッポンフォーラム」が21日、KKRホテル東京で開催され、250人が参加した。区切りの第50回を迎え3部構成で実施。スポーツ庁の鈴木大地長官(52)が「『スポーツが日本を元気にする!』~スポーツが変える。未来を創る~」をテーマに記念講演。ラグビーW杯日本大会に向けたシンポジウムは元日本代表の吉田義人氏(50)、元日本代表で日体大ラグビー部の田沼広之監督(46)、元日本代表の畠山健介氏(34)がパネリストとして登壇。「楕(だ)円に夢をかけろ! ジェイミージャパンいざ出陣」と題し、矢野武アナウンサー(50)の司会進行で約1時間にわたり、活発な意見が交わされた。

鈴木大地スポーツ庁長官 「歴史が変わりつつある」日本代表へさらなる期待

記念講演を行った鈴木大地長官

熱い思いをクールな言葉で包み込んだ。

鈴木長官は大勢の参加者を前に、モニターを駆使して記念講演。選んだテーマは「『スポーツが日本を元気にする!』~スポーツが変える。未来を創る~」だった。

「スポニチフォーラムが50回を迎え、誠におめでとうございます。節目にお話しさせていただき、とても光栄に思っています」と切り出すと「たくさん資料を用意してきました。僕の顔を見ないで、資料を見てください」とジョーク交じりに語って会場の空気をつかんだ。

「今後はスポーツ大会がめじろ押しでワクワクドキドキしている。前回のラグビーW杯イングランド大会、南アフリカ戦の日本の勝利は団体スポーツ、ボールゲームの意識を変えてくれた」と2015年W杯イングランド大会での日本代表の偉業を称えた。そして「創意と工夫。歴史が変わりつつある」と来月に迫ったW杯でのさらなる躍進に期待を込めた。

今回、日本代表がアイルランド、スコットランド、ロシア、サモアとともにプールAに入ったことを受け「プールAですね。〝プール〟と聞くと僕も反応してしまいます」。88年ソウル五輪競泳男子100㍍背泳ぎ金メダリストならではのジョークで爆笑をさらった。

「日本は最低でも3勝してくれるのではないでしょうか。ロシアとの初戦に勝ち、勢いに乗ってほしいですね」と語った。

その後は、スポーツ庁の基本計画を中心に分かりやすく解説した。

柔道、ラグビー、バドミントンの世界大会が行われる19年、東京五輪・パラリンピックを控える20年、そしてワールドマスターズゲームズ関西が行われる21年を「ゴールデンイヤーズ」と位置づけ「もっと盛り上げたい。する、見る、支えるを三本柱に、国民の皆さんに参加してもらえる空気をつくっていく」と意気込んだ。

自身の健康法として、スポーツ庁への登庁時に「13階まで階段を登っている」と明かし、早朝のスイミングなどでも運動していることを語った。

「国民の医療費が右肩上がりになっているが、スポーツ界として医療費削減に貢献できないか、訴えかけている」

生活にスポーツを取り入れる「スポーツ・イン・ライフ」を掲げ「週1度、60分間程度体を動かす人を全体の40%くらいにしたい。ビジネスパーソンや若い人は忙しいが、忙しいなりにスポーツをできるようにしていきたい」と語って拍手を浴びた。

スポニチ・河野社長「生活の中に“スポーツ紙”を」

懇親会であいさつをするスポニチ・河野社長

スポーツニッポン新聞社の河野俊史社長が懇親会の冒頭にあいさつした。

区切りの50回開催を迎えたことついて「特別仕様の3部構成で行いました。支えてくださっている皆さまに厚く御礼申し上げます」と深く感謝した。

鈴木長官の講演について「分かりやすく、幅広く解説していただきました。生活の中に〝スポーツ〟をということでしたが、われわれは生活の中に〝スポーツ紙〟をとお願いしたい」と話して盛り上げた。

ラグビーがテーマのシンポジウムに関しては「名ラガーマンの皆さんに熱く語っていただいた。前回大会のジャイアントキリングは有名になったが、今回のお話もW杯に向けて大きな参考になりました。ジェイミージャパンにはこの勢いで突っ込んでいってほしい」と思い入れたっぷりに話した。

ラグビーW杯に続いて東京五輪・パラリンピックなどビッグイベントが控えることに触れ「熱いスポーツシーンを全力で報道する」と語った。

サプライズ!!荒磯親方 「何度もラグビーに誘われた」

懇親会にサプライズ参加した元横綱・稀勢の里の荒磯親方

9・29断髪式 元横綱・稀勢の里の荒磯親方(33)が懇親会にサプライズ登場して50回目の開催を祝った。

総合司会の出光ケイさんの紹介でスーツ姿で登場すると、場内がどよめいた。

1月の引退後、本紙評論家を務める縁でマイクを握り「第50回ということでおめでとうございます。現役の頃はあまり相撲のことを語ることはできなかったが、評論家となってたくさん機会をいただいている」とうれしそうに話した。

「現役の頃からスポニチさんにはいい記事を書いていただいた。評論家の話をいただいた時は本当にうれしかった。毎日が勉強で、相撲の見方も変わった」と続け、拍手を浴びた。

シンポジウムのテーマとなったラグビーに関しては「中学時代に何度も(転向の)誘いがあった。早慶戦も見に行きました」と秘話を明かした。

9月29日には断髪式が行われる。この日は入門当時から指導を受けてきた鳴戸親方(元横綱・隆の里)の誕生日。万感の思いで区切りの時を迎える。

中谷元衆院議員 懇親会の乾杯音頭

乾杯の音頭を取った中谷元衆院議員

懇親会では、来賓のラグビーW杯2019日本大会成功議員連盟会長の中谷元・衆院議員(61)があいさつ。

フォーラムが第50回を迎えたことに「記念すべき開催、誠におめでとうございます」と祝辞を述べた。この日のシンポジウムのテーマはラグビー。「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」がキャッチフレーズのW杯日本大会に触れ「いよいよW杯開幕まで1カ月を切りました。大会が成功するようにご支援よろしくお願いします」と呼びかけた。

自身も防衛大時代にラグビー部に所属したラガーマン。楕円に親しんだことからスポーツへの愛情も深い。壇上でも健康の重要性に触れ「自衛官時代にも大分走りました。今でもマラソン大会に出ています」と話し、会場から拍手を浴びた。

スピーチの後は乾杯の音頭を取った。「それではご唱和よろしくお願いします。乾杯!」とグラスを高々と掲げた。

前回大会の南アフリカ撃破で歴史が変わった

元日本代表 現日体大ラグビー部監督 田沼 広之 氏

FWが強化

矢野 4年に一度のラグビーの祭典、W杯が9月20日から日本で行われます。本日お越しのお三方はサッカーW杯、五輪に次ぐ3大スポーツイベントと言われるラグビーW杯に出場されました。皆さんはサイズも違いますね。

吉田 ラグビーはポジションによって特性が違うので大きい選手やがっちりした選手もいれば、小さい選手もいます。僕はウイングで人から託されたボールをいかにトライまで持って行くかが役割でした。

田沼 僕は身長があるので上のボールを取ったり、畠山君たちのお尻を押したりする役(ロック)です。

畠山 僕はスクラムを前で組み相手とボールを奪い合うプロップです。田沼さんたちが飛ぶときは僕らがお尻を押しています。

矢野 今田沼さんが出演中のTBSのドラマ「ノーサイド・ゲーム」は企業ラグビー部が舞台ですが、出演者やスタッフの中でのW杯やラグビー人気は。

田沼 (主演の)大泉洋さんは最初ラグビーは分かりませんと言っていましたが、撮影の間に教えるとすぐにできるようになりました。W杯も見に行きますと言っていました。大泉さんのオフの日に試合のシーンを撮影するのですが、見に来ていろいろ聞かれていました。今はスタッフ皆ラグビーができるようになって、空いた時間にタッチフットをやっています。

元日本代表・元世界選抜 現日本スポーツ教育アカデミー理事長 吉田 義人 氏

矢野 いよいよW杯です。吉田さんは91、95年大会に出場されました。

吉田 それまでは予選なしの招待枠で出場していたのが、91年はアジアとオセアニアの予選を戦って出場したので、当時のメンバーは誇りを持って強豪国と戦いました。矢野 11年の7回大会まで1勝21敗2引き分けと、世界の壁に阻まれていました。田沼 99、03年大会では世界との差を感じました。今年と同じくW杯前のパシフィック・リム選手権で初優勝しましたが、本大会では1勝もできなかった。

元日本代表 現日本ラグビーフットボール選手会会長 畠山 健介 氏

矢野 歴史を変えたのが前回15年大会です。南アフリカに勝利。畠山さん、今振り返るとどうですか。

畠山 それまではFWのスクラムやラインアウト、モールなどがいつも劣勢で勝てなかった。4年前は相手を走り回らせて相手のやりたいラグビーに付き合わず、こちらがやりたい戦術をとるラグビーでした。今は弱いとされてきたFWが強化され、負けにくい日本代表になった。同じ土俵に立って戦えるチームになっています。

矢野 前回はエディー・ジョーンズ監督が率い、今回はジェイミー・ジョセフ監督が指揮。当初はスーパーラグビーを代表中心で戦うという強化方針が、いざふたを開けてみると合宿ばかりでした。

吉田 ジェイミー流で、ニュージーランドの国を背負い王者を目指した人間が、日本の文化を学び、日本はこうあるべきだとやっている。日本人独特の忍耐強さとか規律と組み合わせ、そこにクリエーティブ性を引き出すようなトレーニングをやっています。

矢野 ジョセフ監督は日本代表でもプレーされ、田沼さんはチームメートでしたが、どう見ていますか。

田沼 まず自分たちのやりたいラグビーを浸透させようとしています。非常にスローな感じでしたが、だんだんテンポを上げ、今凄く鍛錬されている。外国人選手の方が日本のラグビーを理解し、日本の速いラグビーに合わせようと苦労しているように感じました。彼らも努力して日本代表の一員となっています。

畠山 スーパーラグビーの開幕戦はW杯の日本代表の開幕戦メンバーで固めて欲しかった。それでもようやく試合が見られたパシフィック・ネーションズ杯(PNC)で優勝。お互いを理解し合う関係になるには日数も必要でしたね。

矢野 大会ではフィジー、トンガ、米国に快勝でした。

田沼 やろうとしているものと選手のひらめきが共有されている。田村(優)君(30=キヤノン、SO)のキックに対する反応だとかが意思を持った形になっていました。矢野 W杯に向けた準備は順調でしょうか。

畠山 かなり進んでいると思います。ただ勝った時は脇が甘くなる。しっかりと自分たちが見据える未来、勝利を目指して欲しいと思います。

田沼 PNCで優勝した後ジョセフ監督と話しましたが、全く浮かれていなかった。彼も99年にパシフィック・リム選手権で優勝してW杯で勝てなかった経験があり、「準備はまだまだ足りない、やることはいっぱいある」と。それを聞いて日本代表は活躍すると思いました。

畠山 僕も11年のPNCで優勝しましたけど、W杯の本大会では1勝もできなかった。15年大会はその段階で19年にW杯が日本で行われると決まっていたので、15年でピークが来るような選手はここで勝たないと次の19年もないだろうという思いで臨みました。

矢野 代表は28日まで北海道・網走で41人が合宿をして、いよいよ29日に最終メンバー31人が発表されます。

吉田 厳しいですがこれが現実だし、全てのものを味方につけて戦える人間でないと、W杯に出る資格はない。ここまで一生懸命一緒に戦った人間たちだから、選ばれる人間は誇りを持って戦いに臨むし、選ばれなかった人間も決して悔いは残さず、俺たちの分もやってくれ、っていう思いを持つ。そんなチームになっていると思います。

畠山 今年は日本大会なので、ホームアドバンテージがあって、ケガ人が出たらすぐ国内にいる選手と入れ替えができるんです。31人に選ばれなくても最後まであきらめず、常に準備していて欲しいです。

畠山氏まさかの“大逆転選出備えています!!”

司会進行 矢野 武アナ

ルーク注目

矢野 スクラムを組むFW第1列、特にプロップは凄い激戦区になっています。誰が生き残るのか。

畠山 フレッシュなメンバーから経験豊かな選手までいますが、個人的には引き出しが多いベテランの方がいいと思っています。1番は稲垣(啓太)君(29=パナソニック)が当確。その交代メンバーが誰になるか。3番は候補が多くて読めないですね。僕にもサプライズがあるかもしれません。

矢野 畠山さんは現役選手ですからね。田沼さんはいかがですか?

田沼 僕と同じロックのポジションでいうとトンプソン・ルーク選手(近鉄)ですね。彼は38歳ですが精神面も強く経験も豊富。彼が入ったことで軸が固まりました。ジェイミーも「非常に頼りにしている」と話しています。また、3番の現状を考えると畠山君の可能性もあると思います。彼もしっかり準備しているはず。今ここで話をしている畠山君が(W杯に)出場すれば、スポニチさん的にも最高の記事になると思います。

矢野 ではどう思っているのか。記事になるのかどうか。畠山さん、教えてください。

畠山 いつでも準備しています。無理だという人の意見を僕は聞くつもりはありません。笑いたい人はどうぞ笑ってください。

矢野 先ほどトンプソンの名前が出ましたが、彼はニュージーランド出身で長く日本でプレーしています。代表として3度のW杯に出場。今回選ばれれば4大会目になります。網走合宿で彼に話を聞いたら「今この場所にいられることがうれしい。これまではメンバーに入るのは当たり前だと思っていたし、その自信もあった」と。でも今回は「若いロックも多いから僕はニューフェース。ルーキーだよ。生き残るために頑張っている。それがまた心地いい」と話していました。

田沼 彼は一度引退して実戦から退きました。その中で(代表候補の)声が掛かった。本当にフレッシュな気持ちで再挑戦できていると思います。〝ルーキー〟は彼自身の本当の気持ち。年齢じゃない。いろいろな人に勇気を与えています。彼ほど『日本人』と感じる選手はいない。ぜひ最終メンバーに選ばれてほしいです。

矢野 皆さん、トンプソン・ルークという選手を覚えてください。近鉄でプレーしているのでコテコテの関西弁です。吉田さんはポジション争いで注目しているところは?

吉田 31人中、FWが19人、バックスが12人選ばれると読んでいます。BKは肉体的な接触がFWと比べて少ない。逆に物凄く体力が疲弊するのがFW最前列とロック。ケガの心配もあるので層を厚くすると思います。BKはポジションを掛け持ちできる選手が必要で、ジェイミーもそれを望んでいます。最終的に誰を選ぶのかは監督の特権。監督に託すしかありません。

矢野 戦いのポリシーに合った選手を選ぶということですね。

吉田 例えば専門職と言われる縦のライン(2・8・9・10・15番)はチームの核。確実に決めなければなりません。それからリーチ・マイケル(30=東芝)は絶対的なキャプテン。彼を外すことはあり得ません。外国人選手が多いバックローの中で、期待されている姫野(和樹)君(25=トヨタ自動車)も注目です。日本で生まれ育った彼が世界のひのき舞台で活躍する。そんな国民の期待を担っています。そしてSOの田村も絶対的な存在。物凄くクリエーティブな選手です。今、W杯で優勝を狙うチームは10番が絶大な力を持っています。SOが普通の選手なら優勝できない。田村は潜在能力が高く、その能力が全て開花している状態です。あとはWTBの福岡堅樹(27=パナソニック)と松島幸太朗(26=サントリー)。この2人は世界のトップ選手とやり合っても全く引けを取りません。素晴らしいフィニッシャーに育っている。前回大会は勝ち点、つまりトライ数が少なくて決勝トーナメント進出を逃したけど、今は両WTBがトライを取り切れる。ジェイミーが目指すラグビーを体現できる選手たちです。

矢野 松島選手はFBもできますしね。田沼さんは日体大の監督も務めていますが、選手の起用についてどう考えていますか?

田沼 対戦相手に合わせるよりも、自分たちのラグビーをどう表現するかが大切。相手に合わせた時点で相手にコントロールされている気がします。自分たちのチームにどんな選手がいて、どんな能力があるのか。それを考えないとチームとして成り立ちません。

矢野 日本はプールAに入りました。開幕戦がロシア、2戦目がアイルランド。3戦目がサモアで、1次リーグ最終戦がスコットランドです。上位2つに入れば決勝トーナメント進出です。畠山さん、本番でのポイントは?

畠山 まずはロシア戦。初戦の入りが非常に大切です。前回はW杯直前にジョージアと戦って勝利を収めました。これが僕たちの勢いにつながった。今回は9月6日に南アフリカと前哨戦(熊谷)を行います。その時点でW杯が始まっていると考えていい。ここでどう戦うのか。その後の展望が変わってくると思います。

矢野 4年前のW杯で日本が勝利した南アフリカと9月6日に壮行試合を行います。吉田 前哨戦で(7月の南半球4カ国対抗で)ニュージーランドと引き分けた南アフリカと戦えることは大きなアドバンテージになります。

畠山 前回大会の勝利(3勝)が日本代表の自信になっています。ラグビーは地力が強いほうが勝つスポーツだけど、地力を補うのが勢い。その勢いを増すために必要なのが自信です。日本人は過信し過ぎるぐらいがちょうどいい。謙虚過ぎる。ニュージーランドは世界最強とか南アフリカが強いとか、最初から自分たちの敵を大きく見てしまっている。「南アフリカ?知りませんね。1勝0敗ですけど…」みたいな星野仙一さんマインドが必要です(笑い)。

田沼 僕は前回大会で南アフリカに勝つことを確信していました。ほぼ全員が「勝てますよ」と自信満々に話していましたからね。今も合宿に行くと「ベスト8以上に行く」とスタッフを含めて淡々と話してくれます。彼らは自分たちを信じ切っています。矢野 まだまだお聞きしたいことがたくさんありますが、最後に一言ずつお願いします。

畠山 われわれがW杯をやる目的はラグビーを認知させること。ラグビー後進国の日本という国で、いろいろな入り口を通じてラグビーという競技が脳裏に焼き付いてきたと思います。この認知されたものを次に生かすのがわれわれ業界人の役割。皆さん、ぜひ同じ船に乗って同じクルーとして、日本ラグビーの未来に向かってご一緒いただければと思います。

田沼 やはり日本代表を応援してほしい。皆さんの思いは不思議と選手やボールに伝わります。画面に向かって「日本代表頑張ってくれ!」と思ってくれるだけでも選手の力になります。僕自身は、W杯が日本で開催されるのは一生に一度ではないと思っています。そういう夢を皆さんとかなえたい。皆さんのお力添えをいただきながら一緒に未来を創っていきましょう。

吉田 スポーツという言葉が、日本国民の皆さまにも絶対的に必要になってきたと思います。なぜ誘致したのか、なぜ招致したのか。数あるスポーツの中でも、子供たちの教育の柱になり得るのがラグビーだと思っています。私自身も人間教育、人格形成はラグビーを通じて養いました。英国発祥のスポーツですが、世界でどんどん日本人が輝きを放っている。経済大国ニッポンも素晴らしいけど、健康だったり、ルールを守るとか、スポーツなくして今後の発展はないと思います。スポーツを通じて世界の人たちと幸せな人生を歩んでいく。そんな日本の社会の意思を担えるような、なくてはならない大会へと盛り上げていきたいと思っています。

矢野 9月20日から1カ月半、日本列島がラグビー列島と化します。ぜひラグビーに一歩近づいてください。ラグビーは皆さんを受け入れてくれると思います。吉田さん、田沼さん、畠山さん、本当にありがとうございました。

 

◇特別協賛◇東日印刷

◇協賛企業◇アサヒビール/OFBリーグ/王子製紙/大塚ホールディングス/オリエンタルランド/鹿島建設/神田外語グループ/高速オフセット/下野新聞社/新生紙パルプ商事/新菱冷熱工業/スリムビューティハウス/セガサミーホールディングス/セコム/第一生命保険/ダイハツ工業/大和証券/大和ハウス工業/中越パルプ工業/東京医療福祉専門学校/東芝デジタルソリューションズ/トヨタ自動車/トランス・コスモス/日本製紙/日本製鉄/日本生命保険/長谷工コーポレーション/日立ドキュメントソリューションズ/ヒューマンホールディングス/ファンケル/富士通/マイナビ/ミキハウス/ミズノ/三井住友海上火災保険/明治安田生命保険/森ビル/ヤマハ発動機/SN・毎日物流センター/スポニチクリエイツ/スポニチパートナー/スポニチプライム※順不同

 

ミス日本みどりの女神とミス日本「海の日」も応援

会場を明るく盛り上げた、ミス日本みどりの女神・藤本麗華さん(左)とミス日本「海の日」の高橋梨子さん

2019年度ミス日本みどりの女神・藤本麗華さん(26)、ミス日本「海の日」高橋梨子さん(20)が会場に駆け付け、美しいドレス姿で参加者を魅了した。

藤本さんは宝塚歌劇団に所属し男役として活躍。現在はダンス講師をしており「体を動かすことが大好き。ラグビーW杯がとっても楽しみです」と声を弾ませた。1㍍71の長身をいかし、クラシックバレエやジャズダンスが特技だ。

高橋さんは東大2年生。医者を目指して勉学に励むとともに、ダンスのサークル活動にも積極的に取り組んでいる。「新体操、バレーボール、ダンスをしてきて、3日体を動かさないとうずうずしてしまう。ラグビー日本代表の皆さんは勇気を与えてほしい」と期待を込めた。