エピック・ドット・エグゼ

兵庫県3チームの挑戦が始まる!

 兵庫県から飛躍を期する3チームの挑戦が始まる。日本初の女子プロバレーボールチームのヴィクトリーナ姫路は、10月17日開幕のVリーグで初の4強入りをかけた戦いに挑む。プロバスケットボール男子・Bリーグの西宮ストークスは10月10日からFE名古屋とのホーム開幕の2連戦。2017-18年以来、3季ぶりのB1昇格を狙う。西宮市を中心に活動する3人制プロバスケットボールチーム「EPIC.EXE(エピック・ドット・エグゼ)」は、新型コロナウイルスの影響で今季のレギュラーシーズンが中止。現在は11月に出場予定の大会に向けて練習に励んでいる。

チームを引っ張るキャプテンの中村大輔(右から2人目)

3人制プロバスケットボールチーム
岸田代表「世界で活躍できる選手を育てたい」

東京五輪の正式種目にも選ばれている3人制バスケットボール「3×3(スリーエックススリー)」。「EPIC.EXE」は、兵庫県で唯一の3人制プロバスケットボールチームとして2019年から活動している。

岸田大佑代表が「バスケットのプロチームを作ることで子どもたちに夢を与えたい」という思いで設立した。今季のレギュラーシーズンはコロナ禍で全て中止。現在は11月22日開催の「3×3.EXE PREMIER 2020 CUP」に向けて練習に励んでいる。

EPIC.EXE:岸田大佑代表

神戸市出身の中村主将は14年までBリーガーとして活躍し、15年から中学校で体育教師として勤務。選手と教師の〝二足のわらじ〟を履く中で「兵庫県と言えばEPIC.と言われるくらいの知名度になりたい」と話し、昨季までB3・東京サンレーヴスに所属していた澤地は「5人制より体の接触が多かったりスピード感も違うので、そこが魅力であり、切り替える大変さもある」と難しさを口にした。

昨年12月から2月にかけて行われた合同トライアウトでは約80人もの学生が参加するなど、チームとしての注目は徐々に高まっている。岸田代表は「子どもたちの育成も積極的に行い、世界で活躍できるバスケット選手を育てていきたい」と、さらなる発展を目指す。

アグレッシブなプレーが魅力の澤地サミュエルジュニア(左)

<エピック・ドット・エグゼ>
▽EPIC.EXE(エピック・ドット・エグゼ) 兵庫県西宮市を拠点に活動する3人制プロバスケットボールチーム。バスケットボールの発展や選手育成のために2019年に「HANSHIN EPIC.EXE」として創設。今年に名称を変更した。

<3×3>
▽3×3(スリーエックススリー) 米国発祥のストリートバスケットがルーツで世界の競技人口は42万人超。国際バスケットボール連盟(FIBA)が正式なルールを設け、2007年に正式競技種目として承認。コートは5人制の半分で、ボールは同じ重さでサイズは一回り小さいものを使用。1チーム3人でプレーし、控え選手は1人。選手間で交代を行う。得点は半円のラインより内側は1点、外側は2点。ボールを持ってからシュートを打つまでの制限時間は12秒。10分が経過するか、21点を先取した時点で試合終了。