西宮ストークス

兵庫県3チームの挑戦が始まる!

 兵庫県から飛躍を期する3チームの挑戦が始まる。日本初の女子プロバレーボールチームのヴィクトリーナ姫路は、10月17日開幕のVリーグで初の4強入りをかけた戦いに挑む。プロバスケットボール男子・Bリーグの西宮ストークスは10月10日からFE名古屋とのホーム開幕の2連戦。2017-18年以来、3季ぶりのB1昇格を狙う。西宮市を中心に活動する3人制プロバスケットボールチーム「EPIC.EXE(エピック・ドット・エグゼ)」は、新型コロナウイルスの影響で今季のレギュラーシーズンが中止。現在は11月に出場予定の大会に向けて練習に励んでいる。

10月10日本拠開幕 谷主将「期待してほしい」

主将の谷直樹

昨季は新型コロナウイルスの感染拡大により、3月にリーグの中止が決定した。西宮は29勝18敗で中地区2位。数字だけで見れば上々の結果だが、目指すのはあくまでB2優勝、そしてB1昇格だ。在籍10年目の生え抜きで、主将として4季目のシーズンを迎えた谷は「こんな状況でもプロ選手としてバスケットができる。恩返しのためにも、B1昇格の約束を果たしたい」と宣言した。

昨季に続きマティアス・フィッシャーヘッドコーチが指揮を執る。世界でも屈指の強豪である欧州リーグなどで監督歴を持つ指揮官は「重視しているアグレッシブな守備ができる選手がそろった。豊富な経験でチームに強さをもたらすだろう」と新戦力に期待を寄せる。

キーマンとなるのがB1・大阪から加入した今野だ。相手に食らいつく激しい守備を武器とし、日本代表などのトップレベルの選手たちとマッチアップした経験から〝エースキラー〟としても知られる。気迫あふれるプレーが持ち味の35歳のベテランは「冷静でスマートな選手が多い中で、僕が熱さを持ち込みたい」と闘志を燃やす。

10月10日はFE名古屋を迎えて、本拠地・西宮市立中央体育館での開幕戦に挑む。新型コロナの影響で外国籍選手の合流が遅れるなどの問題はあるが、谷は「僕たちもどんなシーズンになるのか楽しみ。期待してほしい」と力を込めた。兵庫県で唯一のプロバスケットボールチームとしてのプライドを懸け勝利だけを追い求める。

ホームアリーナ「計画は進めている」

渡瀬吾郎社長

○…クラブの運営陣もB1昇格のために奮闘を続けている。Bリーグが毎年4月に行っているクラブライセンス審査では、本拠地の西宮市立中央体育館がB1ライセンスの基準に満たず、B2ライセンスが交付された。B1ライセンス交付には、収容可能人数5000人以上のホームアリーナの新設が条件で、渡瀬吾郎社長は「西宮市内、市外問わず、計画は進めている。なんとかライセンスが交付頂けるようにしたい」と話した。

<西宮ストークス・谷>
♤谷 直樹(たに・なおき) 1988(昭63)年7月3日、兵庫県川西市生まれの32歳。川西緑台から甲南大を経て、11年に前身の兵庫ストークスに入団。17―18年から4季連続で主将を務める。ポジションはSF。1㍍93、80㌔。

<西宮ストークス・今野>
♤今野 翔太(こんの・しょうた) 1985(昭60)年3月29日、大阪府摂津市生まれの35歳。山田から大院大を経て、07年に大阪に入団。07―08年にbjリーグで優勝し、13年に信州に移籍。14年に大阪に復帰して今季から西宮でプレー。ポジションはSG/SF。1㍍82、82㌔。

<西宮ストークス>
▽西宮ストークス 兵庫県西宮市を拠点に活動するプロバスケットボールチー厶。Bリーグが開幕した2016―17年にB2で王者に輝きB1昇格するも、翌17―18年に降格。チー厶名のストークスは県の鳥に指定されている「こうのとり」が由来。