富士村彩花のあやかりフィッシング

ゆっくりユラユラ
浅~い場所から 長~いタチウオ

モデルとしても活躍中の釣りガール、富士村彩花の新連載「あやかりフィッシング」がスタート。釣りの楽しさ、食べる喜びに皆さんもあやかってください。第1回は深川・吉野屋のタチウオジギングだ。

モデルとしても活躍‼富士村彩花の新連載スタート

富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。趣味は釣り。最近ハマっている釣りはルアーマゴチ。

水深15~20メートル

タチウオ釣りといえば、東京湾では今年はテンヤ釣りが大にぎわい。そんな私もすっかりテンヤにハマってしまい、気づいたらジギングがおろそかに…。自分を鍛えるべく、いざ釣行!

浅場で釣れるタチウオはテクニカル

横須賀沖のポイントに着いてまず驚いたのは、その水深。東京湾でのテンヤ釣りはだいたい水深60メートル前後を攻めるのに対し、今回のポイントはなんと水深15~20メートルという超浅場。夏のタチウオは本来浅場で、と聞いてはいたものの、まさかこんなに浅いところだとは。
浅いと何が大変か。まず感じたことは攻める範囲の狭さ。底から探っていったとしても、当然ながら深場よりも攻めることのできる範囲が圧倒的に狭い。ジグを落としてもちょっと巻いているうちにすぐに水面に上がってきてしまう。そこで少しアンダーキャストして斜めに、より広く探ってくる必要がある。その際にベイトリールでのキャスティングは慣れていないと少々難しく、丁寧に投げてあげないとバッククラッシュしてしまうので注意しなければならない。加えて浅場のポイントにいるタチウオは比較的小型のものが多いのか、当たりも小さいことが多い。慎重に、丁寧に探っていく。

小さい誘いで

ただ巻き、ワンピッチ、高速巻き…いろいろ試してみるものの、昼前になってもなかなか当たりが出せず、オデコの「オ」の字が頭をよぎる。焦る私。と、そこで反対舷の方からビタビタビタ!とタチウオが船に上がってきた音がする。たまらず大森健吾船長のところへ行き、今この状況で当たりを出せている人はどういう誘い方をしているのか尋ねた。「タチウオが底に張り付いていて、反応があるのは下から5メートル付近。今当たりが出ている誘い方はゆっくりユラユラ。竿先がかすかに揺れるくらいの小さい誘いが良いと思うよ」と船長。
教えてもらった通りに、ゆっくり、ユラユラ。するとほどなくして待望の当たりが。すかさずフッキング。念願の1匹目をGET!思わず「ホッ」。船長、ありがとう。
納竿の時間ギリギリになってタチウオの活性が少しずつ上がり、なんとかもう1匹追加して本日は終了。ふむ、初めての浅場、課題は山積みである。
帰り際に船長が「浅場のタチウオはテクニカルと言われているけれど、かすかな当たりを自分で掛けていく楽しさがある釣りだよ。また挑戦しに来てね!」とのこと。
よ~し、今週もう一回行っちゃおうかな!(笑い)。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金は男性1万円。女性・高校生7500円。中学生以下5000円。