『鬼滅の刃無限列車編』大ヒットに怒る人とは?

興行収入400億円を突破の大偉業

鬼滅の刃無限列車編が興行収入400億円を突破した。公開から7ヶ月が経過したが、未だに週間ランキングトップ10以内に31週連続でランクインしている。同時に2020年公開映画として現在世界ナンバーワンの興行収入である。2020年の映画業界の代表どころか、コロナ禍の希望としても、映画史に偉大な功績を残した。我ら映画ファンからすると、本当の大偉業に拍手喝采しかない。

だが、これを良く思わない人たちがいる。それは”自称”アニメ・漫画ファンの人たちである。よく目にする意見は「わかりやすいから万人に受けている。深さがない」が多いだろう。「鬼滅ほどの面白さの作品は沢山あるのに、鬼滅だけがここまでの人気になるのが許せない。理解が出来ない」という声も散見される。

色々言いたいことはあるが、この辺の意見だけを見て判断するとすれば、そりゃ理解できないだろうな、としか言いようが無い。鬼滅が大ヒットした理由の大きなポイントの一つは、鬼滅を沢山の人に布教したい、シェアしたいという気持ちを持つ人が多かったのではないだろうか。この気持ちは所謂”めんどくさいオタクたち”とは相反していると個人的に思っている。

自分が好きな作品が流行ってほしくない、自分だけのものにしたい、少数の理解してくれる人たちだけで共有したい、それこそがマイノリティで価値があると信じるのがオタクの習性の一つというものだ。その意識が根底にあるのは理解が出来る。ただ、流行ってしまっているものに対して嫌悪感を抱いたり、”面白さ”という主観で比較したあげく、思考停止でマイナー作品こそ価値があると錯覚してしまう”めんどくさいオタク”たち。

業界が盛り上がれば自分が好きなコンテンツも盛り上がるし、鬼滅の刃からオタクカルチャーに入った人も多いはずだ。未来のアニメ業界は、少なくとも鬼滅からオタクになった人たちも沢山貢献していくはず。ファンはコンテンツを生み出すクリエイターに感謝してこそのファンである。それがコンテンツ単位だけでなくジャンルの存続という広い視野で、アニメ・漫画業界の応援を続けてほしいと願うばかりである。

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