~コロナ禍の日本ポーカー界~

2020年2月。想像もしていなかったパンデミックが起こった。そうコロナだ。2019年の年末に、僕はポーカーで躍進し2020年に3つのチームとプロ契約をした。さぁ、これから・・・というところでまさかの海外に渡航できなくなったのだ。

ポーカーは、大きく分けて4つのフィールドに分けられる。
① 日本国内において、アミューズメントカジノで遊ぶエンジョイ勢。
② オンラインポーカーでプレイするオンライン勢。
③ 海外のキャッシュゲームポーカーで生活費を稼ぐキャッシュ勢。
④ 海外のライブトーナメントで稼ぐ海外トーナメント勢だ。

海外のトーナメントも軒並み中止となり、2月に予定されていたTriton済州(韓国)も中止。これにより、済州後に日本で遊ぶ約束をしていた世界的プレイヤー達の友達、スティーブ•オドワイヤーやティモシー•アダムスも来日を断念。ポーカーのキャッシュゲームで稼いでいた人たちも軒並み帰国、収入源を失うこととなった。

生涯獲得賞金32億円超えのスティーブ・オドワイヤー(左から2人目)とつぐ兄(中央)
生涯獲得賞金26億円超えのティモシー・アダムスとつぐ兄

キャッシュゲーム勢、ライブトーナメント勢は収入をオンラインポーカーに求め、そのフィールドを移した。しかし、日銭を稼いでいるキャッシュゲーム勢からすると、オンラインはかなり辛くただただ耐える日々となった。

ところが、国内においてはどこにも行けなくなった人々が、オンラインやアミューズメントに一気に流れ出し、ポーカーが飛躍的に流行ることとなる。

そのきっかけを作ってくれたのが、YouTuberの「世界のヨコサワ」である。彼のチャンネルはエンターテイメントとして非常に面白く、彼のキャラクターと相まって多くの人々にポーカーの魅力を発信し、日本にポーカーをする人が劇的に増えた。

海外の大会で世界のヨコサワ(前列左)と記念撮影を行ったつぐ兄(2019年 EPTプラハ)

かくいう、僕もYouTubeを始めたのだが僕の場合、彼がエンターテイメントなので、僕は海外のスーパー・ハイローラーなどの大会に参戦するところを撮ったシリアスなドキュメンタリーを、発信していくことを目的とした。

これも海外に行けなくなったことで、アップできなくなった。そこで僕はあることを思いつく。
(続く)