新生ROCKETSメインイベントでの生死をかけたコール

今回「新生ROCKETS」での1ハンドを取り上げて僕のプレー中の思考を書き出してみる。

ブラインド500―1000 ant1000
僕UTGから2♢2♤で2200のレイズ
(スモールポケットで、ポジションがないところからでもレイズする理由は、ポストフロップで自分のハンドを自在に変化させることが出来るため。また、ミニマのレイズにすることによって3ベットに対応出来るようにしている)

HJコール
BTNコール
BBコール

ポットは9300になった。
4人でフロップに進む。

①フロップ 3♡4♤K♡
(フロップでセットになっておらず、3枚オーバーカードが出ているのでまずはチェックを選択)

フロップは全員がcheck。
僕のマインド
「HJはポジションあるのにチェックをしていて、そのチェックの動きは当たってる感じなし。ドローなら打つこと多いしそれも無さそう」

②ターン7♡
(面白いカードが落ちた。僕のカードを何と演じようか、また周りは何と主張してベットしてくるのか観察してみよう)

BBチェック
UTG(僕) チェック
HJベット7000
僕だけコール

僕のマインド
「ターン3枚目のハートが落ちて、HJのベットは、AやQハイのフラッシュドロー65%、Kヒットのスロープレー20%、ストレートドロー15%くらいと考える。そもそも9300のポットに75%は打ちすぎている。Kヒットスロープレーでこのサイズを打つだろうか?Kヒットオフでハート無しだと普通はフロップ打つはず。5、6でストレートならフロップドローでベットあるはず、かつ完成なら打ちすぎ。このボードでターンからパスデカめの打ち出しはAやQフラッシュドローなどのドローが濃厚。つまりブラフだ」。

③リバー9♢
(フラドロなら滑っている。相手のアクションを見てみよう)

僕チェック
HJオールイン
僕少し考えコール

僕のマインド
「僕がチェックした瞬間に、こちらのバックスタックを確認せずにオールイン要求。その後いくらくらいあるんですか?というやりとり。明らかに決めつけたオールイン要求でおろしにきていると感じる。フラッシュが完成しているのならバリューベットが定石。その状況や相手の仕草、状況から、おそらくブラフだろう」。
(←僕はこの辺の状況を総称してよく「顔に書いている」という)

相手Q♢J♢
(結果、ターンでブラフしてポットを膨らませたこと、僕がKの無いアクションをしていることにより下ろすために、リバーでオールインを打ってきていたということだった。ターン、リバーのベットの違和感はその為だった)。

今回は1ハンドに絞った思考をお伝えしたが、次回は僕がポーカーのプレー中に常に行っている思考やメンタリズムポーカーについて書いてみます。お楽しみに!

「新生ROCKETS」で優勝した當間嗣成
ヘッズアップで華蓮と対戦する前の當眞嗣成