目を見張るプロのメバリング

・芸人が釣る【東京湾・メバル】
吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」のメンバー、伊藤貴之が挑んだのは東京湾の「メバリング」。“春告魚”ともいわれるメバルの引きを楽しんだ。

吉本芸人「官兵衛」伊藤貴之が体感

勝手に魚掛かる 凄いタックル!

小沼プロ(右)のすごさを目の当たりにした筆者

近所の小学生に「何年生?」と聞いたら、「うるせぇ!」と言われた官兵衛の“ネコマタギ”伊藤です!
今回の釣行では、「プロの凄さ」を学びました。

かねて親交のあるシーバスプロの“オヌマン”こと小沼正弥さんと、東京湾ボートメバリングに出陣してきました!
釣りライター・森安正樹さんのプレジャーボートで午後5時、横浜から出船。とっておきのポイントを巡ります。
ボトムを取って、そこからワームをスローで巻いてくる。するとクンッ!とラインが引っ張られる。そこを軽くカンッ!と合わせて一丁上がりです。

僕がやっとこさ3匹釣った頃には、もうオヌマンは6匹釣っておりプロとの差を目の当たりにしました!
シーバスが外道で釣れた時に、「シーバス釣れると、嫌になっちゃうね」と言っていたので「いや、あんたシーバスプロやのに!」と、さすがにツッコませてもらいました。

途中、オヌマン仕様のタックルを使わせてもらいましたが、プロの愛用タックルを初めて持たせてもらい、がくぜんとしました。

僕の安物ロッド単品より、オヌマンのロッド&リールセットの方が軽かったのです。

軽いし、投げやすいし、巻きやすい。結果、めちゃくちゃ釣りやすい!当たりがあったと思ったら、もう勝手に魚が掛かってる。

これはアカン!ズルい!自分のタックルを持つのが嫌になり、勝手にオヌマンタックルで最後までメバリングを楽しませてもらいました。

プロというのは、ロッド、リール、ライン、ルアー全ての性能を熟知して、その良さを最大限に引き出し合う組み合わせで道具をチョイスしているんだと実感しました。

このサイズが釣れるからうれしい

◎芸人こぼれ話

「厄介者」がライブで主役!?

先日、「後輩芸人不満爆発ライブ~官兵衛伊藤さんこれ最後のチャンスですよ~」というタイトルのお笑いライブが都内で行われました。

日頃から僕に不満のある相方、同居人、釣り部の後輩たちが立ち上げたライブでした。

 こんなライブが行われるということは、皆さんもうお気付きかもしれませんが、そう僕は周りの人たちに迷惑をかける「厄介者」なのです(自分では「嫌われ者」とは言いたくないのでこの表現にさせてもらいました)。

ライブでどんなことをするのか僕は聞かされることなくライブが始まりましたが、僕への不満エピソードを後輩が語り、それに対し“処刑”という名の制裁ビンタを食らい、盛り上がった末に予定では75分間が90分ライブになっていました。

気付けばTシャツがビリビリに破られていた僕は、後輩とお客さんに「更生」「改心」を誓わされました。

嫌われ者といえども、結局はライブの主役だったので反響をチェックしようとツイッターを開いたところ、フォロワーが増えるどころか逆に2人減っていました。
しっかりお客さんにも嫌われたんかぇ!

伊藤貴之(いとう・たかゆき)
1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身の33歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。よしもと若手の劇場、無限大ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

※内容は掲載時のものです。
スポニチ2020年2月19日付