メバル5匹でイイカンジヤナ~

・芸人が釣る【神戸市須磨・仙正丸】
吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が乗り込んだのは神戸市須磨・仙正丸。これまで“メバリング”の経験はあるが、生きエビ餌の黒メバル釣りは初めて。結果は…。

竿一切動かさず

仙正丸はJR山陽本線須磨駅から徒歩3分。全国でも屈指の“駅近”釣り宿です。

この日は、シラサエビを餌に胴突4本バリで黒メバルを狙う。オモリは30号。着底したら根掛かり防止で1メートル巻いてから竿を一切動かさない待ちの釣りです。少しでも竿を動かすとメバルが違和感を覚えて、食ってこないらしいです。
無心で竿を動かさず、まるで座禅を組んでいるかのような気持ちになりました。

辻久信船長が船を向けたのは航程10分ほどの須磨海岸沖水深20~30メートル。左隣の83歳の常連客が船中1匹目。すると、周りもどんどん釣り上げます。気が付けば船内で釣れてないのは僕だけ。

落ち込んでいると水戸黄門の「風車の弥七」のごとくさっそうと現れ、ライントラブルや餌付けを教えに来てくれたのが仲乗りのソウハチさん。船べりを器用に歩き回り、船中のトラブルを解決するソウハチさん。僕にギャグをねだるソウハチさん。僕の「イイカンジヤナ~」というギャグを見て黙ってしまったソウハチさん。彼のおかげで、僕にも待望の黒メバルが掛かりました!

「イイカンジヤナ~」ポーズをとる左からソウハチさん、筆者、辻船長

ラスト1投アジと同時ゲットでノルマ達成

26センチ良型も出た

メバルのほかにマアジ、カサゴ。サバも

東京湾で釣るメバルよりも、瀬戸内海の黒メバルは肉付きが良くサイズもデカいと聞いていたのに僕が釣り上げたサイズは東京湾で釣ったどのメバルよりも小さい。

水深20~25メートルの淡路島沖に移動。気合を入れ直して仕掛け投入!何とかコツをつかみ、ポツポツとメバルをゲット!26センチを筆頭に計4匹のメバルを確保しました。途中アジも釣れました!

でもスポニチのミッションは「5匹がノルマ」。最後まで気が抜けず必死に釣りました!何とラスト1投で、
アジとメバルを同時に釣り上げギリギリ及第点に達しました!これで何とかイビられずに済みます。

帰りの船中で、お客さんから「お笑い頑張りや!」「売れろよ!」と温かいお言葉を頂きました。
仙正丸は「イイカンジヤナ~」。

▼釣況 スポニチ釣り指定店会所属、神戸市須磨・仙正丸=(電)090(8651)4536。集合午前5時半。乗合料金7500円。

 伊藤貴之(いとう・たかゆき)
1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身の33歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。よしもと若手の劇場、無限大ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

 

◆芸人こぼれ話

恐るべしアイドル界の「官兵衛」

お笑いライブに出演した後にお客さまからの評価や反応が気になり、時折、Twitterでエゴサーチをします。
先日、かなり手応えのあったライブの後にお客さまのお褒めのツイートを期待して“エゴサ”しました。
「官兵衛」で検索してみると、「ふくおか官兵衛Girls」というご当地アイドルに関するツイートばかり出てきます。この子ら、僕らより圧倒的に人気あるやん。
「官兵衛 お笑い」と検索条件を変えてみました。また「ふくおか官兵衛Girls」が出てきたのです。
いや、お笑いもやってるんかぇ!歌って踊れて面白いアイドルなんかぇ!勝てへんやん!
最後の手として「官兵衛 伊藤」で個人名まで入れて検索をかけてみました。すると…「官兵衛伊藤は面白くない。てか嫌い」。
そっと携帯の電源を切りました。