原西 最後に笑ったは〝俺やで〟マダコ1.3㌔やで!!

  • 芸人が釣る【南六郷・ミナミ】
    吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が乗り込んだのは南六郷・ミナミ。ゲストは超大物芸人、「FUJIWARA」の原西孝幸だ。マダコとタチウオのリレー釣りで先輩・後輩の釣り対決!?
ラスト20分で1.3㌔のマダコを釣り上げた原西

丁寧な段取り

いろんな意味で過酷な釣行になりました。ミナミにお世話になるのは初めてだったのですが、そのアットホームさ、丁寧さに驚かされました。

まずウェブサイトに「船長は10時30分から歯医者」とプライベートの予定すらさらすオープンスタンス(笑い)。この日は安達任伯船長の長男・祥一船長にお世話になったのですが、出船前に船上でミーティングのような説明会。この日の海況やタイムスケジュールを乗客全員に分かりやすく伝え、仕掛けや誘い方のレクチャーなどを丁寧にしてくれました。ポイント移動の途中では若船長自ら、ホットコーヒーを入れて乗客全員に振る舞う。いろんな船宿さんにお世話になってきましたが、ここまで丁寧な段取りは初めてでした。

そんな最高の環境で、マダコ~タチウオという順に釣りをする手はずだったのですがなかなか釣れない!
周りがぽつぽつマダコを釣る中で、僕と原西さんはなかなか釣れない。根掛かりでルアーがロストしていくばかり。そんな中ようやく、僕が開始1時間で500グラムのタコを上げます。それを見て船長が僕よりもホッとした表情をしていました。

ラスト20分で

筆者はタチウオとマダコをゲット

2時間ほどしてタチウオのポイントに移動。何とか餌でタチウオを2匹釣ることに成功。原西さんは餌ではなく、ルアーで大物狙いに挑戦していましたが、ノーヒット。
この段階で先輩の原西さんがまだ何も釣っていないという事実に顔を引きつらせる僕と船長。行きの車で原西さんが「まあ今日は何かしらは釣れるやろなー」と言っていたことが脳裏をよぎります。
「いや、釣れてませんやん!」
海がウネりだしたので、タチウオのポイントは2時間ほどで撤退。もう一度帰り際に、タコのポイントを狙います。何度もタコ餌木をシェークしていると、1・2キロの良型を釣り上げました!僕が…。

一瞬喜ぶも、原西さんの手前すぐに平静を装います。そんな何とも言えない空気の中、ついに!ラスト20分で1・3キロのタコを釣り上げました。原西さんが!
ご本人よりも喜ぶ僕と船長。とにかくホッとする2人。その後また原西さんが1キロを釣り上げ無事納竿。

 

▼釣 況

東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。釣り物、出船時間などは問い合わせ。

◎芸人こぼれ話
普段通り?ライブ前の緊張

カルビ顔

以前、僕が主催して「立ちトーク」というトークライブを開催しました。同居人の後輩「きっと君は来るさ」のカルビ=写真=も出演者の一人でした。
当日の朝、家でソワソワしている僕を見て後輩のカルビは余裕の表情を浮かべ「伊藤さんもしかして緊張してるんですか?僕は全く緊張してないですよ、普段通りです」と言い放って自分の部屋に戻っていきました。

後輩ながら「カッコ良いやつやな」と感心していると、しばらくしてカルビの部屋からウルフルズの「暴れだす」という曲を熱唱している声が聞こえてきました。カルビが芸人を志すキッカケになったバイブル的な曲です。
「いや、おまえもめちゃくちゃ緊張してるやん!自分のこと奮い立たせよーと必死やないか!」。ちなみにライブでは、主催者の僕だけ1時間スベり続けました。

伊藤貴之(いとう・たかゆき)
1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身の34歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。よしもと若手の劇場、無限大ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

※内容は掲載時のものです。
スポニチ2020年12月13日付