マダコ 爆笑&爆釣

  • 芸人が釣る【大洗・大栄丸】
    吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が乗り込んだのは大洗・大栄丸。餌木で狙ったのは現在、絶好調のマダコ。手釣りで狙っていた隣席の“おっちゃん”と釣り対決となった。

高崎のおっちゃんと〝即席コンビ芸〟
「重い!石抱いてたからか」「おっちゃん石釣るの上手やな」「タコ釣るのは下手だ」

2.6㌔の船中最大をつり上げた筆者

餌木で16匹

大洗港から20分ほどでポイントに着き、爆釣スポットの近さに驚きながら水深25メートルにタコ餌木(タコ用のルアー)を落とす。

タコに逃げられた「高崎のおっちゃん」

ここで気付いたのが、左右の同乗者のおっちゃんたちは「手釣り」。初めて生で見た釣法に、興奮していろいろ聞いた。
「手釣りしんどくないんですか?」「しんどくないし、じじいに向いてる釣りだぁ」「餌は何ですか?」「ワタリガニ、サバ、スッテにブタ肉巻いてる」「全部付けますやん」「欲張りだからな」「ハハハ!」
右隣に座る気さくな高崎のおっちゃんと仲良くなり、釣り開始!
すると開始3分で300グラムのタコを僕が釣り上げます。この日船内ファーストヒットでした。
「小さいけど釣れた!」「そんな小さいの掛けられてうらやましいよぉ」「イヤミやなハハハ」
立て続けに2匹目。
「今度はデカい」「あー、石抱いてたから重かっただけかー」「大きいフリして小さいの釣るの上手だなぁ」「タコにだまされたんや!ハハハ」
今度は高崎のおっちゃんが釣る。
「おっ、重い!あ、石抱いてたからか」「おっちゃん石釣るの上手やな」「タコ釣るのは下手だ、ハハハ」
こんな調子で楽しい時間はあっという間に過ぎました。
途中かなりの大物をおっちゃんが釣り上げたのですが、船の隙間に逃げ込まれ、何分間かの格闘の末、海に帰られる、というハプニングがありました。おっちゃんが半ベソかいていたのが一番のハイライトでした!
僕は僕で船内最大2・6キロを釣り上げ、今年の目標を難なくクリアできました!
横をチラッと見ると、半ベソのおっちゃんが指くわえながら「イイなー」と。めちゃくちゃ笑わせてもらいました。
結果、伊藤16匹。高崎のおっちゃん8匹でした。竿頭は23匹。
帰り際におっちゃんが「伊藤ちゃん楽しかったよ、また一緒に釣りしよーな。今度は本気見せたるからな」「いや、あんた今日本気やったやろ」。2人「ハハハ!」。大栄丸さん、大洗の海、素敵な出会いをありがとう。

 ▼釣  況
東日本釣宿連合会所属、大洗・大栄丸=(電)029(267)4771。出船は午前5時。乗合料金1万円。

◎芸人こぼれ話
父はエロい作詞家!?

「伊藤英明 岐阜県出身 自称作詞家」。僕の父親のプロフィルです。家業の結納屋の2代目として頑張っていた父親がある日、「これからお父さんは作詞家になる!」と宣言したことを当時小学生ながらいまだ鮮明に覚えている。
それまで高学歴、知識人、常識人、真面目。お笑い番組も下ネタも嫌いな堅物というイメージだった父親に、そこから「変なやつ?」という疑惑がかかり始めました。
何だかんだで1年ほどで自称作詞家でもCD化まで話が進みました。それは単純に凄いことなので、一度は揺らいだ親父に対しての尊敬の念も何とか保たれました。
栄えあるデビュー作のタイトルが家族の前で発表された。
「酔った時だけ愛してあげる」…ごりごり不倫の歌やないか。めちゃくちゃエロいやないか、こいつ。
歌い手は飲み屋で引っ掛けてきたお姉ちゃん。この歌手と不倫してない?その歌作ってない?愛してあげる…「あげる?」女目線?キモっ!そこから親父に対しては、「エロい変なやつ」。このレッテルを貼っています。

 

伊藤貴之(いとう・たかゆき)

1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身の34歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。よしもと若手の劇場、無限大ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

※内容は掲載時のものです。
スポニチ2020年11月20日付