笑い止まらない⁉ シーバス82㌢

・芸人が釣る【東京湾】
吉本興業所属のお笑いコンビ「官兵衛」のメンバーで、よしもと釣り部「BDM」でも活動している伊藤貴之の新連載「芸人が釣る!」がスタート。一緒に東京湾でシーバスを狙ったのは今話題のあの人たち…。

大先輩・千原せいじに連れられ東京湾2DAYS

ランカー級シーバスにドヤ顔の筆者

初のランカー級

幼少期から釣りをやっていましたので芸人としては四流ですが釣り人としては二流くらいの自信はあります。

今回は、大先輩「千原兄弟」の千原せいじさんに泊まり掛けでシーバスキャスティングに連れて行ってもらいました。

せいじさんとは初対面にもかかわらず、めちゃくちゃ優しく気さくに接してくださり、すぐに行きの車内で緊張がほぐれました。

乗り込んだのはせいじさんの友人所有のボート。千葉県市原から川崎沖のポイントへ移動。今回のターゲットはシーバス。目標は「ランカー」と呼ばれる80センチ以上のシーバスを釣ることです。

ちなみに僕の最高記録は67センチです。

船長のとっておきのポイントに到着するものの、魚探の反応を見て首をかしげ、「普段は、このあたりに餌になるコノシロの群れがたくさんいるのにな。昨日までいたのに全くいないなー」。釣りあるあるですね。

シーバスは不発。この日はタチウオを釣って納竿。翌日は「FUJIWARA」原西さんらも合流しての出船です!

霧が海全体にかかり釣れる雰囲気ムンムンです。魚探の反応もいい。餌になるコノシロもうじゃうじゃ。

メタルバイブのルアーを投げ、着水して5秒ほど待って速巻きしているとコツコツと何かに当たる感触が。これ、コノシロにルアーがぶつかっているんだとか。ということはその層からやや下からシーバスは狙っているな。底まで落としてからルアーを巻いていると、グググッ!と強い引き。そしてフッキング。数分のファイトの後に上がったのは72センチ!僕の

最高記録を優に超すサイズでした。

ただ、今回の狙いはあくまでランカー級。80センチ超なのです。

そのうち、原西さんに74センチ、せいじさんにも75センチが釣れ、船内大盛り上がり。

さらにポイントを替えての1投目で他の魚とは明らかに違う強烈な引きが。思い切り合わせると青物のような走り。出続けるライン。なかなか見えない魚影。5分ほど格闘した末に浮かび上がってきたのは、丸々と太ったシーバス。計測してみると82センチ。念願のランカー級でした。

千原せいじはタチウオを釣ってこの表情
原西にも良型シーバスが

◆芸人こぼれ話

解散しても腐りません!

6年ほど前に大阪で「らんちきハイツ」というコンビで活動していました。コンビの解散は最後のライブのエンディングで発表。公演が終わり劇場の裏口から帰ろうとすると、常連の女子大生が声を掛けてきました。「解散なんて聞いてないです。ショックです。急過ぎます!差し入れ何も用意してなかったけどコレ!」と生モノなどを入れておく保冷バッグを渡されました。楽しみに中をのぞくと何も入っていません。「えっ?」という顔の僕に、彼女は「伊藤さん、腐らないでくださいね」。

 

伊藤貴之(いとう・たかゆき)
1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身33歳。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。若手の劇場、ヨシモト∞ホール(東京・渋谷)で修業を積んでいる。

※内容は掲載時のものです。
スポニチ2019年12月22日付