10月30日付 Honda零封リレー4年ぶり初戦突破

3試合全て完封試合だ。1回戦3試合が行われ、HondaはJR西日本を3―0で下した。先発した東野龍二投手(24)が6回2/3を無失点の好投を見せ、2回戦進出に貢献。今夏の都市対抗で準優勝したトヨタ自動車は栗林良吏投手(23)が毎回の13奪三振で完封し、三菱自動車岡崎の仲井洋平投手(29)も毎回の13三振を奪い、わずか1安打で完封した。

<Honda・JR西日本>6回2/3を無失点に抑えたHonda先発の東野

先発東野、SBドラ1佐藤斬り

▽1回戦
JR西日本(広島)
000 000 000―0
012 000 00X―3
Honda(埼玉)

都市対抗の反省生きた 2投手による完封リレーで15年以来の初戦突破を果たした。先発した左腕・東野は6回2/3を5安打無失点に抑える好投。「都市対抗は初回の失点が結果的に負けにつながった。最初から飛ばしていきました」と振り返り、初回に2失点で初戦敗退した今夏の都市対抗の反省を生かした。
直球の最速は138キロながらスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を制球良く散りばめた。3―0で迎えた4回無死一塁ではソフトバンク1位指名の3番・佐藤をチェンジアップで投ゴロ併殺。「大会前から全然調子が良くなくて…。その分、余計に丁寧にいけたかもしれません」と笑顔で話した。
駒大から入社し、ドラフト指名が解禁された社会人2年目。しかし、今秋ドラフトでプロから指名されなかった。「チームを勝たせて全国で上に行く。勝てる投手だということを見せていかないと」。34年ぶり2度目の優勝へ。チームのために、自分のために一心不乱に腕を振る覚悟だ。

▽同
マツゲン箕島硬式野球部(和歌山)
000 000 000―0
010 000 00X―1
トヨタ自動車(愛知)

来秋ドラフト候補剛腕最速151キロ 栗林「自信に」

<トヨタ自動車・マツゲン簑島>13奪三振で完封勝利を挙げたトヨタ自動車・栗林

トヨタ自動車>来秋のドラフト候補で最速153キロを誇る栗林が4安打13奪三振で完封し、毎回奪三振は大会史上7人目となった。1―0で2大会ぶりの初戦突破に導き「期待に応えられてよかった。社会人になって9回を投げるのは初めて。自信になる」と声を弾ませた。名城大時代はノーヒットノーランも達成した新人右腕。この日最速の151キロ直球にカットボール、カーブを織り交ぜ、2回以降は二塁を踏ませぬ快投だった。

▼マツゲン箕島硬式野球部和田(8回4安打1失点の好投も完投負け)自分の投球はできたが、勝たないと意味がない。
 ▽同
三菱自動車岡崎(愛知)
310 000 000―4
000 000 000―0
パナソニック(大阪)

ベテラン仲井 圧巻被安打1

三菱自動車岡崎>ベテランの快投で8大会ぶりの白星を挙げた。29歳の仲井が大会史上8人目の毎回となる13三振を奪い、1安打完封。許した安打は5回先頭の井上の二塁内野安打だけだった。愛知の進学校・時習館出身で、1浪して慶大へ進学。大学では白星をつかめず、今夏の都市対抗で入社7年目にして全国初白星を挙げた。遅咲きの右腕は「もっと上までいけるようなエースとしてこれからも投げていきたい」と意気込んだ。

▼パナソニック田中篤史監督(1安打での零敗に加え、4失策)自滅です。

<10月30日付 スポニチ紙面掲載記事>

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