▽2回戦
JX―ENEOS(神奈川)
000 010 000―1
011 000 00X―2
日本製鉄鹿島(茨城) |
今大会限りでの現役引退を決めている玉置兼任投手コーチ(元阪神)を、もう一度マウンドに送りたい。社会人6年目の左腕・能間は「これまでおんぶにだっこでお世話になりましたから」と120球を投げ抜き、2安打1失点で完投した。
「ENEOSには練習試合で何度も投げていて、相性はいい。向こうも、またおまえかと思っていたはず。スイスイといけました」
気持ちが前向きだから、投球も大胆になる。2―1で迎えた5回1死二、三塁のピンチも後続を断った。都市対抗予選のエイジェック戦ではわずか94球で完全試合を達成。そして2大大会初先発で結果を出した。初戦で延長10回を投げ抜いた玉置兼任投手コーチも「完璧だね。120点の投球」と絶賛した。
台風19号による那珂川氾濫で茨城県も大きな被害を受けた。2大会連続で8強入りした中島彰一監督は「多くの人が被害を受けている。常勝軍団ではなく、竹やり軍団ですが、地元への思いを持って戦う」と熱く語った。
悔いが残る… ▼JX―ENEOS鈴木(日本ハムドラフト4位。登板機会なく敗れ)最後に勝ちに貢献できなかったのは、悔いが残ります。
▽同
JR九州(福岡)
000 000 000―0
000 003 10X―4
日本生命(大阪) |
高橋拓完封 <日本生命>先発した左腕の高橋拓が6安打完封。3大会連続8強入りへ導く快投に「やっとチームの力になれたという気持ちが大きいです。率直にうれしいです」と話した。最速140キロの直球を主体に3回から6回まで先頭打者の出塁を許しながら要所を締めた。入社3年目。昨年からドラフト候補に挙がりながら、今春には左肩炎症を発症。今回のドラフトで指名されることはなかったが「吹っ切れた。今は先のことを考えず、とにかくこの大会で優勝すること、自分の投球をすることだけを考えています」と話した。
▽同
三菱日立パワーシステムズ(神奈川)
000 000 101―2
000 010 000―1
トヨタ自動車(愛知) |
同点9回2死から 久木田“劇弾” 〈三菱日立パワーシステムズ〉三菱重工横浜時代以来となる9大会ぶりの8強を決めた。1―1の9回2死から社会人3年目の久木田が「変化球をフルスイングしてこい」という後藤隆之監督の指示通りにジャストミート。決勝ソロを左翼席に叩き込み「一発で仕留められて良かった。全国大会初アーチです」と喜んだ。17年に三菱重工長崎と統合。九州男児の久木田も横浜に異動した。「高いレベルで野球ができるのがうれしい」と笑顔だった。
▼トヨタ自動車・栗林(チームは敗退も先発で6回無失点の好投)できるだけ飛ばしていけるところまで、という気持ちでした。
<11月2日付 スポニチ紙面掲載記事>
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