11月4日付 大阪ガス延長10回サヨナラ劇勝

準決勝2試合が行われ、きょう4日の決勝は大阪ガスと日本生命の大阪対決となった。大阪ガスは楽天ドラフト1位指名の小深田大翔内野手(24)が8回に同点犠飛を放ち、延長10回に7―6で三菱自動車岡崎にサヨナラ勝ちした。日本生命は2回に逆転し、4―1で日本製鉄鹿島に勝利。14年ぶりの決勝進出となった大阪ガスは初制覇を、日本生命は4年ぶり4度目の優勝を目指す。

<大阪ガス・三菱自動車岡崎>延長10回サヨナラ勝ちで決勝進出を決め、歓喜の大阪ガスナイン
▽準決勝
三菱自動車岡崎(愛知)
004 020 000 0―6
100 003 020 1×―7
大阪ガス(大阪)

最大5点差はね返した 6―6の延長10回2死一、二塁。峰下の一塁強襲安打に投手の失策が絡み、二塁走者が生還した。小深田ら選手が一斉にベンチを飛び出す。最大5点差をはね返し、大阪ガスがサヨナラ勝ちで決勝に進出した。
「正直5点差は厳しいと思っていたけど、粘り強くやるしかないと思っていた。チームの勢いを感じます」と小深田。8回1死三塁で同点の左犠飛を放つとともに、2番打者として1安打2四球とチャンスメークし「打てないときでもチャレンジすることが成長した部分」と胸を張った。
大会初戦にベンチ裏で応援に駆けつけた元同僚の阪神・近本と再会。「優勝を目指せ」とハッパをかけられた小深田は「ここまで来たら優勝したい。昨年の都市対抗と合わせて2つのタイトルが欲しい」と貪欲だ。
選手権では準優勝が3度。能見(現阪神)が在籍した04年以来、14大会ぶりの決勝に臨む。橋口博一監督も「ゲームセットまで全力でプレーできている」と称えた。優勝に必要な勢いが確かにある。

▼三菱自動車岡崎仲井(7回2/3を6失点)上まで行くには最低2完投はしないとしんどい。自分自身、来年に向けた課題としてスタミナ、技術面を付けていかないと。

▽同
日本製鉄鹿島(茨城)
010 000 000―1
020 020 00X―4
日本生命(大阪)

藤井完投で王手 <日本生命>入社9年目のベテラン・藤井が2安打1失点完投。4年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。「後ろにいっぱい良い投手がいるので、自分の仕事を精いっぱいやった結果」。同大ではのちに社会人でも同僚となる小林(現巨人)とバッテリーを組み、関西学生リーグ通算25勝の右腕。「丁寧に低めに集めることを意識して、コントロールを重視して投げました」と一つずつアウトを積み重ねた。チーム投手陣最年長の31歳が貫禄を示し、大一番を後輩たちに託す。

▼日本製鉄鹿島中島彰一監督 ベスト4の壁は破れなかったが、河野、浜屋といったドラフト指名投手に負けなかったのは評価できる。

<11月4日付 スポニチ紙面掲載記事>

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