11月1日付 日通サブマリン和田初完封

2回戦3試合が行われ、16年準優勝の日本通運はNTT東日本に9―0で快勝。先発した下手投げの和田悠佑投手(24)が社会人3年目で初完封を飾り、ベスト8入りに導いた。三菱自動車岡崎はHondaを1―0、ヤマハは王子を7―3で下し、準々決勝に進出した。

<NTT東日本・日本通運>初完封した和田
▽2回戦
日本通運(埼玉)
420 020 100―9
000 000 000―0
NTT東日本(東京)

〝牧田2世〟制球力で無四球

サブマリンが、京セラドームのマウンドで躍動した。和田が、4安打完封の快投だ。
「完封は初ですね。力がしっかり抜けて、力みすぎることなく投げられました」
なめらかなフォームから繰り出す最速140キロ、常時130キロ台前半の直球に、110~120キロ台のスライダー、シンカー、100キロ前後のカーブを効果的に織り交ぜ、NTT東日本打線を手玉に取った。無四球と制球力も抜群。味方打線の大量援護に支えられ、入社3年目で初の完封勝利をたぐり寄せた。
福島・聖光学院では3年夏も背番号11の控え。高2秋に右肘を痛めて上手投げからサイドに転向し、阪神・小野と二枚看板を張った富士大時代に下手投げに転じた。理想のサブマリンはチームの先輩・牧田。動画などからフォームを参考にしており「下半身の使い方がうまい。まねはできないけど、イメージさせてもらっている」。その先輩は入社4年目にドラフトされた遅咲きだった。「牧田2世」となる可能性を秘めている。

▼NTT東日本飯塚智広監督(4安打で零敗を喫し)和田投手はコース、高さ、テンポどれも良かった。完敗です。
▽同
三菱自動車岡崎(愛知)
100 000 000―1
000 000 000―0
Honda(埼玉)

大井7回1安打 完封リレー快勝 〈三菱自動車岡崎〉2試合連続の1安打完封で8大会ぶりのベスト8を決めた。社会人5年目の右腕・大井が7回1安打無失点に抑え、神原との1安打完封リレー。全国大会での初先発初勝利を最高の形で飾った大井は「うれしい。初回に先制してくれたので気が楽になった。一球一球の質が上がったのが好投の要因だと思う」と胸を張った。初戦でも29歳の右腕・仲井が1安打完封。安定した投手力で頂点を狙う。

▼Honda小野(チームは敗戦も3番手で2回無失点。自己最速タイの150キロ)真っすぐで押していこうと思った。
 ▽同
王 子(愛知)
010 000 002―3
200 032 00X―7
ヤマハ(静岡)

先制攻撃で8強 <ヤマハ>優勝した16年以来で10度目の8強入りを決めた。初回1死三塁から3番の矢幡が右中間に先制二塁打。「高めに浮く球を待っていた。スライダーが狙い通りのところにきた」と声を弾ませた。JR四国との初戦は終盤に逆転したものの、3回までの攻撃は9人で終わっていた。初戦とは違った先制攻撃に、矢幡は「この試合はうまく入れた。次の試合も大事に戦う」と意気込んだ。

▼王子稲場勇樹監督 全国大会で1つ勝っても、2勝3勝と勝てないのが課題。

<11月1日付 スポニチ紙面掲載記事>

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